本文
【わたしはまた、もう一匹の獣が地中から上って来るのを見た。この獣は、子羊の角に似た二本の角があって、竜のようにものを言っていた。この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治った先の獣の像を拝ませた。そして、大きなしるしを行って、人々の前で天から地上へ火を降らせた。更に、先の獣の前で行うことを許されたしるしによって、地上に住む人々を惑わせ、また、剣で傷を負ったがなお生きている先の獣の像を造るように、地上に住む人々に命じた。第二の獣は、獣の像に息を吹き込むことを許されて、獣の像がものを言うことさえできるようにし、獣の像を拝もうとしない者があれば、皆殺しにさせた。また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも、貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とは、あの獣の名、あるいはその名の数字である。ここで知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるか考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。】


一匹・・・・    導きを示します。

地中・・・・    混沌を土台とする、つまり混沌を治めようとする意味です。

子羊・・・・    イエス・キリストです。

角・・・・     王、そして、我々という意味になります。

二本・・・・    天地の別を示します。

竜・・・・     聖典を示します。ここでは、便宜的に聖書としています。

先の獣・・・・   人が思考により作り上げたイエス・キリストです。

前で振るい・・・・ イエス・キリストよりも少し劣る意味になります。

地・・・・     混沌です。

致命的な傷・・・・ 天に至るほどの傷で、真の天への導きを示します。

火を降らせる・・・・地獄を地に設ける意味になります。

地上・・・・    闇と訳します。

剣・・・・     口のつるぎであかしを示します。

生きている・・・・ 地で生きているのは、正体の判らない程度に訳しておきます。

獣の像・・・・   人々の心に思い描くことです。

第二・・・・    数字の二なら天地です。先と後の意味なら、そのままです。

息を吹き込む・・・・命ある者とする意味です。

ものを言う・・・・ イエス・キリストの名で、別のことを語る状態です。

皆殺し・・・・   すべて天に入れると訳せます。

小さな者・・・・  思考、考えの小さい者です。

大きな者・・・・  思考、考えの大きなものです。

富める者・・・・  悟りの豊かなものです。

貧しい者・・・・  悟りを持たないものです。

自由な身分・・・・ 神に束縛されない意味です。

奴隷・・・・    神の奴隷、従順を示します。

右手・・・・    授ける意味です。

額・・・・     思考の根本です。

物を買う・・・・  宗教を受ける意味です。

売る・・・・    宗教を授ける意味です。





直訳
【わたしはまた、導きの獣が混沌を統一するために混沌に現れるのを認めた。この獣は、イエス・キリストに似た天地の我々があって、聖書のようなあかしを立てた。この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣よりも劣るとして振るい、混沌と混沌に惑う人々に、天に至るほどのあかしがありながら、天に至らない先の獣を拝ませた。そして、大きなしるしを行って、人々の以前で天から地へ地獄を持ってきた。更に、先の獣に至るための行動として許されたしるしによって、闇に住む人々を惑わせ、また、あかしによって天に至るはずであって天に至っていない先の獣を思い描くように、闇に住む人に命じた。第二の獣は、人々が思い描いた先の獣に命をいれ、聖なる言葉として人々が信じるようにした。自らこの獣の像を持たず拝まない者は天の住人である。また、思考の小さな者も大きな者も、悟りの豊かな者も貧しい者も、神にとらわれないものも、とらわれる者も、すべての者に、その授けるものとして、また、本性として刻印を持たせるようにした。そこで、この刻印がなければ教えを受けることも、授けることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるか考えるが良い。数字は人間を指している。そして、その数字は666つまり、人、人、人である。】