生きるって素晴らしいんです(田原米子さん) | とある働き人の聖書のお話

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東京で牧師をしておりました。
7年前子供が小学生に上がるまで離れていましたがぴったりの時に新しい働き(子ども関係)に招かれ、伝道させていただいています。

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」

すでに召天されていますが、田原米子さんという方の「生きるって素晴らしい」という本を書いた人の人生を少しだけ分かち合って生きるすばらしさを少し感じていただければ。いや、神様の愛を少しでも感じていただければ。

 

自己中心でわがままいっぱいに生きてきた米子さんは、母親の死をきっかけに 心の虚しさに耐えられなくなったそうです。そんなある日ふらふらと列車に飛び込みます。

 

奇跡的に助かりましたが、右脚は膝下から、左脚は足首から切断。左手は肩から15センチ下から切断、右手は小指と薬指が切断されていました。病院で自分の状態が分かった時、死ぬよりよほど地獄、、こんな絶望の人生なんてまっぴらだ!と泣き喚き叫んでいました。そして睡眠薬自殺を考え毎日の眠剤を飲まずにため込んでいったそうです。

 

そんなある日、キリスト教の宣教師と一人の日本人の青年が訪ねて来ました。米子さんはそんな話聞けない、と口もききませんでした。しかし彼らは明るく話しをし、賛美歌を歌って帰って行ったそうです。

 

そして何度も訪問を受けているうちに頑なだった米子さんの心が彼らの誠意に少しずつほぐれ、青年達が気が向いたら聴いて欲しいと置いて帰ったテープレコーダーをふと、スイッチを入れます。

 

「神様は、あなたが何かできるから愛して下さるのではなくて、あなたのそのまま、どんな欠点があっても、悪いことがあってもそのままのあなたが好きで、あなたを生かしたい、助けたい、幸せになって欲しいと思われて、神の独り子のイエス様をお遣わしになったのです。イエス様は 人間の罪の為に、あなた個人の罪を贖う為に 身代わりとなって十字架につけられて命を棄てられたのです。あなたはこの事を事実として信じる時、神様と共に生きて行く事ができるのです。」

 

これが最後だ、一度だけでもいい、かけてみよう、あの人たちの神に祈ってみよう!と米子さんは祈りました。渾身の力を振り絞って叫んでいました。「神様、助けて下さい!」と。胸の中が熱いものでいっぱいになり身体中の緊張感がほぐれて行くのがわかりました。涙が溢れ流れました。
 

その晩 米子さんは事故以来 初めてぐっすり眠る事が出来たといいます。翌朝 満ち足りた穏やかな目覚めでした。事故から3ヶ月経っていました。

 

やがて自分の右の手を見た時「ああ 3本もあるじゃない。」「私の指 見て見て! 3本もある!3本もあるのよ!」繰り返し叫んでいました。今まで「3本しかない。」と思っていた同じ指が突然「3本もある!」になったのです。

 

そして看護婦さんが差し出してくれた鉛筆を恐る恐る触り「持てた!」
嬉しくって嬉しくって涙が溢れ続けました。

 

そして青年の置いていった本に自然に手が伸びページを開いていました。

「誰でもキリストのうちにあるなら、その人は新しくつくられたものです。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」

 

私は生かされているんだ!誰かの大きな目に見えない力で 生かされているんだ!神様ありがとうございます!

 

以上が彼女の証です。彼女は後に結婚し、子供も授かり、67歳で召天されました。

 

私たちを神様は変えることができます。

あなたが持っているものは、神様が用いられるとき、大いなるものとなるのです。

あなたの愛の行動は米子さんのような人をも変えられます。いや、あなたに与えられた神様の愛が。

 

生きる、神様が私を生かしてくださっている、素晴らしいですね。