KANさん死去と、最後に愛は勝つ、と | 子育て休職中牧師の聖書のおはなし

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東京で牧師をしておりましたが、子育てのため一時的に北海道に移住しました。
「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と語られた神様からのラブレター・聖書から少しずつ分かち合わせていただきますね(*^_^*)

~最後に愛は勝つ、死にさえも愛は勝つ~

昨日、KANさんの訃報が飛び込んできて私はびっくりしました。今年は歌手の方が特にお亡くなりになられるケースが多いですね。

KANさんといえば、「最後に愛は勝つ」ですが、彼はキリスト教会に集っていたようで、愛の勝利を確信するかのようなこの曲に背景には、その影響があったのかもしれませんね。

 

以下、水谷潔先生が寄稿された素晴らしい投稿をシェアさせていただきます。よければ呼んでくださいm(__)m

 

今回は、代表曲「愛は勝つ」の趣旨に沿って「死にさえも愛は勝つ」という内容のメッセージを転載。ヨハネ3:16から「死に打ち勝つ唯一の愛」と題しの説教の最後の部分を転載します。

 

KANさんの訃報を受けて、聖書が示す「死に対しての愛の勝利」を、「必ず、最後の最後にまで愛は勝つ」ことを、確信したいと願うのです。では、以下にそのメッセージの最後の箇所を転載します。何かのお役に立てば感謝です。

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この朝は、死に打ち勝った唯一の愛について、ヨハネの福音書3章16節から、三つのポイントでお取次ぎしました。最後に一人のクリスチャンを紹介して、メッセージを終えたいと思います。その方は、「ひふみん」の愛称で親しまれている加藤一二三九段です。

 

加藤一二三九段は、藤井壮太さんに破られるまでは、史上最年少プロ棋士の記録をもっていました。若くしてトップ棋士の仲間入りを果たしますが、20代の頃は大山名人や中原誠名人に負けることが多く、タイトルを獲ることができないでいました。どんなに考えて、いい手を打っても、それを上回る手を打たれて、完敗を喫していたのです。

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棋士として完全に行き詰まったと感じた加藤九段は、人生をつらつらと考え始めたそうです。そして、こう思い至りました。「将棋の世界では、絶対に勝てる手がある。どれだけそれに近づくか将棋の世界だ。だとしたら、人生にも絶対、勝てる手があるはずだ」と。

 

加藤九段がその手を求め始め、たどり着いたのがキリスト教でした。30歳でカトリックの洗礼を受けます。その後、しばらくして、初のタイトルを獲得するのですが、そのことを「神様の恵みです」と謙虚に語っておられます。さらに、その12年後、42歳にして、中原名人との激戦を経て念願であった名人戦でのタイトルを獲得します。

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人生、行き詰まった時こそ、チャンスです。これまでの生き方から、新たな歩みへと歩み出す絶好の機会なのです。行き詰っているなら、立ち止まって、本気で人生を振り返り、これからの新しい歩みを考えてみませんか?加藤九段のように、ぜったいに勝てる手があるなるならば、それを求めないでしょうか?

 

今日、お話したように、死は、人生という一局で、必ず、相手が差してくる「最強の一手」です。その手には、人類の誰一人、勝つことができませんでした。まさに、「打つ手がなかった」のです。そんな私たちを愛し、私たちの代わりにキリストが、命を捨てて、絶対に勝利できる手を打ってくださいました。唯一死に打ち勝った「キリストの愛の一手」です。

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この朝、お互いの人生の最後に必ず訪れる「死」という現実を覚え、向き合いたいと願います。そして、まだ、イエス様を信じておられないなら、死に打ち勝った唯一の愛を受けて、死を超えて生きる新しいいのちに歩み出してみてはどうでしょう。死の向こう側にまで希望をいだいて生きる人生を始めてみませんか?

 

また、クリスチャンの方も、自らに注がれた愛の大きさ、与えられた恵みの大きさを覚えて、感謝と喜びをもって、死によって奪われることのないいのちをこの地上から生きてゆきましょう。

(水谷潔先生)