「さて、アマレクが来て、レフィディムでイスラエルと戦った。モーセはヨシュアに言った。『私たちのために幾人かを選び、出て行ってアマレクと戦いなさい。あす私は神の杖を手に持って、丘の頂に立ちます。』ヨシュアはモーセが言ったとおりにして、アマレクと戦った。モーセとアロンとフルは丘の頂に登った。モーセが手を上げているときは、イスラエルが優勢になり、手を降ろしているときは、アマレクが優勢になった。しかし、モーセの手が重くなった。彼らは石を取り、それをモーセの足もとに置いたので、モーセはその上に腰掛けた。アロンとフルは、ひとりはこちら側、ひとりはあちら側から、モーセの手をささえた。それで彼の手は日が沈むまで、しっかりそのままであった。ヨシュアは、アマレクとその民を剣の刃で打ち破った。主はモーセに仰せられた。『このことを記録として、書き物に書きしるし、ヨシュアに読んで聞かせよ。わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去ってしまう。』モーセは祭壇を築き、それをアドナイ・ニシと呼び、『それは【主の御座の上の手】のことで、主は代々にわたってアマレクと戦われる』と言った。」
出エジプト記17章8-16節
私たちは日々戦い。最近ではコロナだけど、たぶん様々な苦悩や問題、でもそれ以上に罪、世、サタンとの戦いは決してやまない。私たちはいつも神様と一緒に進もう。神様が一緒に戦ってくださる、神様が支えてくださるから。あなたの、神様から与えられるはずの恵みを奪われてはいけない。
さて、↑はかつてイスラエルの民がエジプトの奴隷としてとらえられていた時(おおよそ400年)、神様がモーセをリーダーとして彼らを救い出され、彼等の先祖に与えると約束されていた地に帰る、その旅路の最中の出来事です。
悪魔は、サタンはある意味でその手を休めることはない。当時のファラオは神様を恐れていたんです。彼らが強く、このままどこかの国と手を結んで戦いに来たらとても勝てないと感じて、在留するイスラエルを奴隷とし、生れてくる子供は殺すように、とか、ナイルに流せ、とか、無茶苦茶なことを要求していた。でも、そんな彼らの叫びを、痛みを知った神様は、戦われた。彼らの痛み、悲しみとも戦われ、その根っこたるエジプトを驚くべき奇跡をもって討たれた。
と、↑に来る流れはそこまでにして、彼らのその旅路の最中、突然のようにアマレク人というのが襲ってくるのでした。ちなみに、このアマレク人は、これまで何度か分かち合ったこともあるのですが、イスラエル人と血筋がつながっていたりします。だから本来神様の恵みを受けているはずの血筋なんです。しかし、イスラエルが祝福され、神様の恵みを多く受け、財産を増やしたり、国を建てることを気に食わず、この先長い歴史をかけて攻撃を仕掛けてくるのです。↑で終わらず、国がたった後も、捕囚でイスラエルが捕えられた後も国家滅亡をたくらんだりもします。
彼等は恵みを受けているはずなのに、嫉妬によって襲ってきた。神様の恵みを、神様から今受けているものに満足せず、他の者から奪い取る。これがアマレクの本質。でも、私たちもそうでしょう？
神様は、私たちに多くの恵みを、助けを、養いを、私たちが勝手に当たり前と思っているだけで与えてくださっている、守って下さっているのです。しかし、どういうわけかあまりにそれが小さく見え、サタンからもっと大きなものを見せ、これを与える、神は何も与えない、と誘惑してくるから、私たちはアマレクのように神様に対して手を挙げ、神は自分を満足させない、と捨てる。これこそ罪。サタンはそれを狙い、神様が与える約束の地、命をあなたから奪おうとするのです。
この戦いでモーセが、リーダーが持っていたのは杖1本です。どうやって勝てます？しかも、奴隷で戦いに慣れていないイスラエル。普通に考えたら、不安そのものです。しかし、私たちはこの杖を取らなければならない。こんな杖が役に立つはずがない？違う。
エジプトを出る時、神様は「昔いまし、今いまし、これからもい続ける神様」なんだ、と自己紹介され、その手に杖を取るように言った。それは彼自身が持っていたただの羊飼いの杖だった。でも、神様が彼に渡した、取るように言ったんだ。それなら私たちは神様から預けられたただの杖、と思わず、信仰をもって、神様が今与えられているものをもって戦わなければならない。
私たちは今神様から与えられているもの、時間、命、家族、友、そうしたものを疑ってはいけない。というよりも、神様が支えてくださっている、だから私たちはこれらの中にあって勝利を得るのです。私たちはこの杖、その両手を挙げ、自分のこぶしで戦うのではなく神様に戦っていただく、その御心を成していただくのです。
大丈夫です、あなたにはモーセの手を支えた兄アロンや友フルのように誰かを神様は与え、助けてくれる。いや、何よりあなた自身を神様ご自身が支え、一緒に戦ってくださる。神様は、あなたに約束の地、神様のいのちを与えるべく救い出された。霊的なエジプトから。でも一回きりじゃない。この旅路に実は神様が一緒についていき、食べ物を毎日与え飲めない水を飲めるものに変え、時には助け手、アドバイザーを必要に応じて送り、幸せに生きるべき知恵を与え…
神様ご自身はある一時だけではなく、あなた自身を、あなたを丸ごとその命で満たそうと導いてくださっている。それは時には戦いの日もあるでしょう。時には何もないように感じる日があるでしょう。しかしあなたの手を、祈りの手を神様に挙げてください。その手を手放し、神様の御業がなるよう祈ろう。自力で戦おうとしても、それは自力で得られることしかならない。でも神様があなたの内に働かれるなら、神様の御心がなる。人は限界はあり、座り込むことはある、でも神様は支えてくださっている。このことを忘れてはいないだろうか？
アマレクは天の記録から消し去るように、と言われた。これは大変厳しい判決です。しかし、最初に書きましたが、本来彼らはイスラエルの血筋にあった。彼らも神様を求めればその恵みを受けることができたはずだった。まず、私たち自身が神様の名を、神様の存在を自分の内から消し去ってはならない。私たち自身があきらめて、サタンや、この世の勢力に降伏してはいけない。神様の勝利の日を待ち望もう。
また、逆の視点で、神様はあなたの内から霊的なアマレク、問題、コロナも含め、全てを最後は打ち消し、勝利を治めてくださる。それはイスラエルVSアマレクの戦いがずっと続くように、いつ終わるかわからない問題もあるかもしれない。しかし、イエス様は天に帰られる前、「世の終わりまで、いつもあなたと共にいる」と約束され、新しい助け主、聖霊様もあなたの内に送られた。あなたは裸でも無防備でもない、神様があなたを支え、世々にわたり戦われるのです。
その保証はイエス様のいのちにあります。イエス様は、あなたをこのサタンの手、罪の刑罰から取り戻すべく、あなたの罪の身代わりに十字架にかかられた。あなたの悲しみも痛みも全部背負われ十字架にかかられ死なれた、全てを葬られた。でも、3日目によみがえられたことによって、あなたはもはや神様の御手の内にあり、復活のイエス様があなたと共に今やおられるのです。あなたがイエス様を救い主として受け入れるなら。もはや、サタンも、罪も、死も、あなたを追いかけることはできない。
私たちは、このイエス様にあって、天からあなたの名前を消されるのではなく、覚えられている。このイエス様のいのちにあってあなたは今日も支えられ、あなたと共に神様は戦われている。だからこそ、まず、私たち自身が神様の名を、神様の存在を自分の内から消し去ってはならない。私たち自身があきらめて、サタンや、この世の勢力に降伏してはいけない。このイエス様の御名の前に集い、祈りの手を挙げ、最後までこのイエス様のくださる命の道を歩み続けようではありませんか。最高の勝利、栄光ある日を待ち望みながら。
