ジョージ・ワシントン大統領がある地方を友人と旅行したとき、田舎の食堂に入った。集まっているお客は、「ワシントン大統領がこの近くにおいでになったそうだが、お目にかかりたいものだ」などと言っていた。しかし大統領は知らん顔。
するとその食堂の子供が、「お母さん、聖書を買ってちょうだい」と一生懸命に頼んでいた。母親は「忙しいからまたあとでね」と言っていたが、子供はとても熱心に頼んでいた。大統領が感心して、「君はそんなに聖書がほしいのかね?」と尋ねると、「ぼく、聖書を読んで神様のことをもっとよく知りたいんだ。そして立派な人になりたいんだ。僕は大統領なんかを見るより聖書の方がもっとほしいよ」と答えた。
それから数日たつと、この家に小包が届いた。中身は大きな立派な聖書だった。開いてみると、1ページ目にこう書かれていた。
「大統領よりも聖書が好きな君に…。ジョージ・ワシントン」
子供は「ああ、うれしい! これから一生懸命に聖書を読もう!」と言った。
あなたもぜひ聖書を読んでほしい。
ーある牧師のコラムよりー