「…ルツは出かけて行って、刈る人たちのあとについて、畑で落ち穂を拾い集めたが、それは、はからずもエリメレクの一族に属するボアズの畑のうちであった。ちょうどその時、ボアズはベツレヘムからやって来て、刈る者たちに言った。『主があなたがたとともにおられますように。』彼らは、『主があなたを祝福されますように』と答えた。ボアズは刈る者たちの世話をしている若者に言った。『これはだれの娘か。』刈る者たちの世話をしている若者は答えて言った。『あれは、ナオミといっしょにモアブの野から帰って来たモアブの娘です。彼女は、【どうぞ、刈る人たちのあとについて、束の間で、落ち穂を拾い集めさせてください】と言い、ここに来て、朝から今まで家で休みもせず、ずっと立ち働いています。』ボアズはルツに言った。『娘さん。よく聞きなさい。ほかの畑に落ち穂を拾いに行ったり、ここから出て行ったりしてはいけません。私のところの若い女たちのそばを離れないで、ここにいなさい。刈り取っている畑を見つけて、あとについて行きなさい。私は若者たちに、あなたのじゃまをしてはならないと、きつく命じておきました。のどが渇いたら、水がめのところへ行って、若者たちの汲んだのを飲みなさい。』彼女は顔を伏せ、地面にひれ伏して彼に言った。『私が外国人であるのを知りながら、どうして親切にしてくださるのですか。』ボアズは答えて言った。『あなたの夫がなくなってから、あなたがしゅうとめにしたこと、それにあなたの父母や生まれた国を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私はすっかり話を聞いています。主があなたのしたことに報いてくださるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。』彼女は言った。『ご主人さま。私はあなたのご好意にあずかりとう存じます。私はあなたのはしためのひとりでもありませんのに、あなたは私を慰め、このはしためにねんごろに話しかけてくださったからです。』食事のとき、ボアズは彼女に言った。『ここに来て、このパンを食べ、あなたのパン切れを酢に浸しなさい。』彼女が刈る者たちのそばにすわったので、彼は炒り麦を彼女に取ってやった。彼女はそれを食べ、十分食べて、余りを残しておいた。…」
ルツ記2章1-16節
神様は、行き当たりばったりで何かをあなたにされる神様ではない。無計画な神様ではない。神様はあなたにご自身の愛をあらかじめ定めており、そのいのちのもとに神様はあなたを招かれている。
さて、↑は昨日の続きになりますが、時は紀元前。イスラエル王国がまだするより前の時代。直前の時代と言った方がいいですね。そのイスラエル民族の一人、エリメレク(↑に登場するナオミの旦那)一族は、大飢饉から逃れるべく、と言う地に避難しました。
しかし、このモアブと言うのはイスラエル民族の兄弟国家ではあったのですが、彼らはイスラエルがエジプトの奴隷として捕らえられ、神様によってせっかく救い出され、今幸せな新しいいのちのうちを生もうとしていたところを邪魔したり、襲ったり。しかも、子どもを人身供養に容赦なくするなど、もう腐りきった国と化し、神様から、10代経っても絶対に彼らを受け入れない!と裁きの宣告を受けていた国だったのでした。
そんな国に、ナオミたち一家が引っ越して言った事で神様の希望を、彼らの嫁、オルパと↑のルツは体験するのです。彼らの信じる神は、と言っても存在もしない偽神は決して彼らを幸せにする事はできず、彼らを縛り付け、苦しめるだけだった。しかし、ナオミさん一家の内に神様が共にいるのを見て、彼らが幸せなのを見て、ルツたちはこの神様に希望を見出したのです。彼らは、希望の光を、真の神様の内に見たのです。だから、ナオミの息子、彼らのご主人が死んでも、この神様と一緒に行きたい、とすがりつき、結局ルツだけ、ナオミと一緒にイスラエルに帰っていく事になったのでした。神様が、今恵みを備えたから帰っておいで、と示されたので。この神様が呼んでいるなら行ってみよう、と決断したのでした。
そこから↑が始まります。神様が今その恵みを用意している、と招かれて返ってきたとルツ。しかし2人ともやもめ。ルツはともかく、ナオミは年齢的にも結婚の望みはない状態にありました。まずは衣食住の確保、と住むところは何とかなった。しかしこのまま仕事をしなければ生きていけない。
そこで落穂ひろいの仕事に行く事になりました。実は神様の定められた律法の中で、畑で収穫をする際に、落ちた者を残しておくように、と言う規定があったのです。貧しい人を保護するため、守るため。神様が予め定めていた律法、これにナオミやルツは期待するのです。
そこにはなんと、ちょうどこの地に帰ってきた主人、ボアズがいたのでした。彼は良い主人だったのは↑の話を読んでみても分かるでしょう。従業員を祝福し、神様を信じ、まじめに働くルツの姿を見て、彼女を憐れむように、と。しかもどうも得にはよそ者を虐めるような人たちも多かったことが↑から見えますよね。しかしそんなことは許さない、愛の溢れた畑に、何と、初日にたどり着いたのでした。しかも、このままここに留まり続けていいよ、と言うくらい、素晴らしい場所に。
こんな偶然あり得ますか?でも皆さん、神様が導かれる生涯において、偶然などというものはないのです。最初にも書きましたが、神様は、行き当たりばったりで何かをあなたにされる神様ではない、無計画な神様ではないのです。しかも、ナオミを通して導かれたルツですよ?そんな裁きの宣告をした国にまで行かせてまで彼女を導かれた神様。その神様がどうして、行き当たりばったりな関係を彼女と築くと思いますか?実は、また明日以降も書いていきますが、彼女は、ルツは、この後ボアズと結婚へと導かれていきます。そしてその子孫はイエス様の系図に繋がっていく。イエス様の家族、家系図の中に彼女は入れられていったのです。信じられます?そんな人と神様は、出会わせてくださったのです。
そんなありえないご計画、愛を神様は、ルツに現されたように、私たちにも現したいと願ったのです。だから、神様は御子イエス様を、罪に汚れ、暗闇の中に送られた、人として生まれてきてくださった。同じ苦しみ、同じ重荷を負って、胃、癒し、悔い改めへの導き、様々な愛を現されながら、霊的なモアブの中に生きる私たちに希望を、希望の光を灯してくださった。
いや、それだけではない、私たちが10代経っても神様の民に入れてもらえないはずの、その私たちと和解を果たすべく、私たちが支払わなければならない罪の代価、裁き、死を御子イエス様がその身に負って身代わりに罰せられ、死なれたのです。そして死をもって完全に見様と断絶され、しかし、3日目に死人の内よりよみがえられる事によって、私たちと神様の和解の道を備えて下さったのです。そして、神様の系図、私たちは神様の家族、子へとくわえて下さるのです、ルツのように神様の招きに応じて立ち帰るなら。
その中に待っているのは、神の御子イエス様によって取り戻されたあなたに待っているのは、偶然、行き当たりばったりの計画では無い、導きではない、御子イエス様が、あなたの内に住まわれ、共に歩み、ルツをボアズが養っていくように、イエス様があなたを養い導かれるのです。良いですか?あなたは御子イエス様のいのちをもって取り戻されたんですよ?そんなあなたに神様がそんな偶然的な事をされると思いますか?神様は、あなたに愛を現したいとあなたを招かれたんですよ?御子イエス様のいのちをもって。
ボアズは、ボアズの畑に留まり続ける様に言った。私たちは、このイエス様が供えて下さった家、この畑に住まい続けようではありませんか。あなたの畑には、ちゃんと養い主がいる。あなたを導かれる方が。あなたのためにいのちさえ投げ出してまで、あなたを愛する事を選ばれたイエス様が。偶然ではなく、あなたへの愛を惜しむことなく実践に移されたイエス様を愛し、期待し、信頼し、今日も歩み続けようではありませんか。