代筆屋

著者: 辻 仁成
タイトル: 代筆屋
代筆屋って知っていますか?まあ知らなくても推測できると思いますが、手紙を書く代行です。実際あるのかどうかはわかりません。
この本はメロい小説を書く辻仁成にとって私の先入観を払拭させた本でした。出版社は海竜社という一般の人はあまり聞かない出版社です。
ないようはプチ短編集のようになっており、フィクションかノンフィクションかはたまた私小説かというような内容で、代筆屋の主人公が、いろいろな境遇の人々の依頼を受けて、その人に成り代わり文章をしたためるという話の小品集になっています。うれしい手紙あり、恥ずかしい手紙あり、切ない手紙あり。この本は代筆屋が云々ではなく、手紙を書く意味をいまさらながら再認識できるもっともよい本ではないでしょうか。斉藤孝さんもきっと同じような話を書いていると思いますがやはり僕はこの代筆屋のほうが美しく、手紙を書かなきゃと思える作品でした。
ちなみに冒頭は他人のラブレターをしたためる仕事です。それがまた、ニクイ・・・
ちなみに海竜社の既成POPの文句は「勝負手紙承ります!」でした。
よし、これを気に数ページで読む気がうせて、積読になっている「冷静と情熱の間」でも読もうかなぁ。