店頭にたちたい。
ある意味で、失業中である。私はいままでほぼ毎日店頭で本を売っていた。もちろんアルバイトだが、担当も持った、お得意様も出来ていた。特に最後にやっていたコミックスの担当についてはいまもずっと体に染み付いている。たった2年の担当期間であったがいまだに、「あっ、これ売れるかも」という気持ちになる。店頭に立てたらその推測を店舗に反映できるのだが、いまはちょうど移行中なので、私が立てる店舗が無い。あと2ヶ月とちょっとこんな生活が続くと思うと怖い。何もしていないということはこれほどまで悲しい気持ちになるなんて。
アルバイトしていた店舗には週に一回ほど事後整理のためおとづれるが、もちろん担当は無い。でもいまドラマの「H2」を見ていて、自分のいた店舗にH2が無いことがものすごいもどかしい。その店舗の担当は、あまり冒険をしない、そのことによって売れる本まで逃してしまっているところがある。そういうのがもどかしい。きっとH2は現在出版社品薄で、いまは大型書店にしか陳列されていないように推測できる。でもいくらかテクニックを使えば、本当にほしいお客さんに提供をすることは出来る。その努力がこの書店業の醍醐味だと思う。配本の無い店にいかに入れる可能性の有る本を仕入れるか、難しいことだが、無理ではなく、やりがいを感じる。まずそれらの方法として、
①ヒットする前に事前に仕入れる。
②昼夜を問わず注文サイトを確認する。
③取次倉庫に取りに行く。
④出版社に懇願のFAXを送る。
⑤客注として処理する。
⑥すべての注文手段でみこみ注文をかける。 などなど
方法はさまざま有る。そしてそれは書店員の根気に比例してたくさん入荷するように思う。ようは、動く分だけ反映される。その本が売れるか売れないかはおいておいて、そのようなとにかく八方に手を尽くせるのが本屋の担当の醍醐味である。これらは大きな書店では必要の無いことであろうと考えるが、抽象書店の場合は、この努力こそが店の良し悪しにかかわってくる。
結局、本屋の店頭に立ちたいというのがここでのポイント。