オリンピックが始まりましたね。いままで誰も経験したことのない形での開催。いろいろありましたが、こうなったら無事に成功裏で終了してほしいです。
 さて、札幌ではこれまで、オリンピックはもとより、ユニバーシアード、アジア大会など数多くのスポーツイベントが行われてきました。
 不肖、ワタクシメもアジア大会とユニバーシアードのお手伝いをさせていただきました。もう30年位前のことですが。当時の食事について回想してみようと思います。当時の選手村の食事も今と同じビュッフェ・スタイルでした。和食をはじめ、中華、イタリア、欧風、インド、南米風と世界各国のいろんな料理が提供されており、好評だったと記憶していますし、自分が食べて、どれもおいしいものばかりでした。外国選手団の関係者(選手かコーチか関係者かどうかはわからなかったので、こう書きます。)に、食事についてよく訊いていたのですが、どの国の人達からもおいしい、グッドの評価を得ていました。もちろんリップサービスの可能性もありますが、自分がどれを食べても旨かったので、決して嘘ではなかったと思います。それどころか、「日本の選手村の食事はおいしいから、食べるのが楽しみなんだ。」と言ってくれる外国の関係者も少なくありませんでした。というか、訊いた人のほとんどは「旨い!」と親指を上に上げてジェスチャーしていたと思います。
 そう、日本の選手村での食事はおいしいのです。そして、安全なのです。そして、今のそれらは、当時よりもっともっとおいしく進化しているに違いありません。ですから、関係者は悪意や嫌がらせなどに惑わされず、これからもいつものようにおいしい安全な食事を提供し続けてほしいと思います。

 

 と、食事のお話はここまで。今書いていて思い出したことがあったので書きます。
 K国の選手が輸送バス内にカセット・ウォークマンを忘れたと通訳を通じて言って来ました。私はK国語はできませんので、英語交じりのジェスチャーで会話したのですが、そのK国選手は英語は全くできなかったようでした。時々「チェッ」と舌打ちを交えながら通訳を通して話をしていました。正直、この時私は少し「ムッ」としていましたが、我慢して会話を続け、バス担当者に忘れ物の有無を確認しました。幸い、すぐその忘れ物は見つかり、数十分後に無事届けられたのですが、その選手は一言のお礼も言いませんでした。それを悪いと思ったのか、通訳の方がその選手の頭を上から抑えて頭を下げさせ「ありがとうございました。」と言いました。通訳の人が日本人なのか、K国の人なのかはわかりませんでしたが、私は「韓国では舌打ちして話をし、お礼を言わないのが礼儀なのですか?」と伝えました。通訳の人はそれについて言葉は発しませんでしたが、右手を前に出し、片目をつぶってジェスチャーで答えました。私はこの通訳の方のために今の事は忘れよう、と思いました。と言っても、今思い出している訳ですが。

 もうひとつ思い出したことは、R選手団のことです。今の選手村でもコンドームの配布を行われているようですが、当時もこれは行われていました。まあ、選手村内での男女のコミュニケーッションは当時も今も行われているのですよね。
 ただ、30年前はちょっとッ場が違うこともありました。この話が伝わってきたのは、大会が終わってからなのですが、Rの女子選手団関係者が売春をしていたのではないか、ということが伝えられてきたのです。
 当時はS連崩壊直後でRはお金がなかったので、選手村内でRの女性関係者を使って売春させ、外貨を稼いでしたというのです。あくまでも噂の域は出ませんでしたが、ありえるよなぁ。と当時は思いましたね。まさか今は行われていないと思いますけどね。