拾い物写真(他人のふんどし)でやきそばの思い出を語ろうか。

 高校1~2年の頃には旧長崎屋(現MARUZEN & ジュンク堂書店 札幌店)の地下2階の一番奥まった場所へ土曜の半ドンのあとによく食べに行った。バンマスやばたやんと行ったのは覚えている。どうしてこの場所を知ったのかは全く覚えていない。

 今は安いマズイ(スマソ)の代名詞だが、一番初めはそうでもなかった。ソースとごま油をかけるスタイルはそのままだが、麺がもっとやわらかかった。だから超大盛でも割と喰えたものだが、高校3年のある日、その麺が劇的に変わった。というか、硬くなった、というか、不味くなった。その時から中のあんちゃんも変わったので、この時に経営が変わったのだろう。いわゆる居抜きというやつだ。中のあんちゃんに「麺が喉に引っかかる感じだ」と文句を言った。あんちゃんは気まずそうにしていたが、その後数回通っても味は変わらず、自分はそのまま行かなくなった。

 で、それから数年、大通りの今のビル地下1階に「やきそば屋」が再オープンしていた。看板の軽薄そうなあんちゃん(店長?。長崎屋のあんちゃんとは違う人だった)は最初の頃は実物も居たと思う。やきそば自体のスタイルはほほ変わらないかわりに、超大盛の上の「これでも喰らえ」「死んでも知らねぇ」はこの新店からではなかっただろうか?トッピングと多様なソースを豊富にそろえたのも新たな特徴だったが、基本はソースとごま油をたっぷりかけること。(たっぷりかけないと食べずらい)。これだけは変わらない。今のお店にあの看板のあんちゃんはいなく、真面目そうな中年のおっちゃんが忙しそうにしている。ノスタルジィを感じるのか、年に1~2回無性に喰いたくなる、青春の味(?)である。

 最後に、なぜ今「やきそば屋」の話をしたのか?

実は今日のお昼に焼きそばを作ったのだ。マルちゃんの二玉入ってるやつ。玉ねぎとキャベツ炒めるだけのシンプルなヤツ。粉末のソースをまぶして出来上がりなのだが、そのままではダメで、どうしてもゴマ油を必要以上にかけてしまう。どうやら「やきそば屋」の味が刷り込まれてしまっているみたいなんだよね。ソース焼きそば食べる時には。