姉の旦那の母親がとうとう呆けてしまい、自分の息子や嫁の識別もできなくなったそうだ。自分も90歳過ぎていると聞いて居たからそろそろと覚悟してはいたが、いきなりだったので少し驚いた。老人を住まわせて面倒見てくれる施設に入って半年だった。そういう施設を非難するつもりはない。細かく面倒を見なかったらむしろ批判にさらされるだろうし、客が来なくて商売にならないかも知れない。バリアフリーにして歩きやすい施設にしておかないとと官公庁もうるさいだろう。許認可に影響が出るかも知れない。適度な運動とはいっても、多くの老人たちを適度に運動させるというのも限界があるだろう。人間は自分のことを自分でできなくなったら、または、やらなくなったら、人間としての尊厳が自ら崩壊してゆく。これはやはりそういうことなのだろうと思う。