遊園地のお化け屋敷で殺人が発生。新聞記者の鶴田浩二 はナゼか現場に入り込んでおり、残されたクライオトロンを発見 。これは電気機器で使用されるもので、低温時でなければ駆動できないということを調べ上げ、このことから後に電送装置は冷却装置とペアでなければならないということになる。それはともかく、筆者はお化け屋敷の見物客であり目撃者のなかに児玉清を発見してしまった。
その後軍隊キャバレーでも金粉の踊り子が踊りまくる中、電送人間中丸忠雄 による殺人が行われ、前回の殺人との関連性も浮かんできた。
まあ、それはともかく、学生時代の同窓生である ということで、平田昭彦、土屋嘉男 刑事らとともに鶴田はずかずか捜査に参加、容疑者や関係者の家探しにもがんがん参加し、その上で冷却装置を扱って居る会社の営業担当者が白川由美とお近づきになり、ここから急速に鶴田と白川が惹かれあう。この場合はすぐなよっと倒れ来る白川の力技に鶴田が敗れた格好か。
さて、先に殺害された被害者と同じ軍隊に居た仲間が狙われて居ることを突き止め、そこから戦後のどさくさで金塊を詐取した仲間がその折に殺した人間の復讐に合って居るのではないかということになってくる。
そんな中、白川の会社に4台の冷却器を注文していた男が浮上し、この男は軽井沢の牧場にいることを突き止める。そして、男から冷却器の修理依頼が来たのでこれ幸いと鶴田は白川とともに乗り込み、なんと泊まり込みまでしてしまうが、鶴田たちが止まり込んで入る中で、東京では次なる電送殺人が行われてしまう。これで焦った悪の仲間は愛知県知多半島の小篠島へ逃げ込むが、ここにも脅迫状が届き、仲間の中に天本英世をも発見!
しかし、こんな片田舎に逃げ込んでも電送人間は何の問題にもしない。牧場で電送装置の研究をしていた教授を殺してでも殺人を遂行しようとする。そして復讐は見事に成就するが、浅間山の噴火と、最後の力を振り絞って電送装置のスイッチを切った教授により、中丸は電送逃亡かなわず、装置の中で苦しみもがいて消え去ってしまった。
それにしても、時代は映画の大量生産時代。昨日作った作品では犯人役を演じた役者が今日は刑事役。という風にお抱え役者をくるくる回して撮影していたのですね。この作品もいわゆる「変身人間シリーズ」やゴジラなどでおなじみの俳優ばかり。それを発見するのがまた楽しいポイントでもあります。