自分が長髪だった時期を回顧している。長髪にし始めたのは高校1年(1974年)の秋頃から。理由は流行りというより、自分が童顔だったから。
行きつけの床屋が、奥さんが病死してしまってやる気をなくして店を閉めてしまったので、新しい床屋へ行くことになった。この時そこのオヤジに言われたのが「どこの小学生?」。これでもう床屋には行くまいと決心した。声変わりもまだだったから、知らないオヤジにはこう見えたのだね。
高校時代の後2年は長髪で過ごした。当時もあまりよい顔をする先生はいなかったが、それでも強引に切られることはなかった。ただし、何かで頭を怪我したりした時に、先生にイヤミを言われることはあったなぁ。
そして、長髪をやめたのが1980年。テクノカットがカッコイイと思って切った。それとほぼ同時に、自分の作る音楽もテクノに傾倒して行った。こうして見直すと、長髪時期はたかだか6年程度。思ったより短いなぁ。
と、思ったがちょっと待って。自分の場合はもう一度ある。サラリーマンをやめてお店始めた時伸ばしてポニーテールにした。ついでに髯も生やした。
1999年から2002年まで。髯は薄かったから伸ばすのは時間がかかった。髪は時々縛らないで落ち武者タイプで外出することもあった。人の多い街を落ち武者で歩くと、自分の前がモーゼの十戒の海のように、ざざざざ~っという感じで人の波が別れて道が出来るのが面白かったなぁ。
そんなある日。警察がうちに来た。玄関に俺が出て、警官がじろじろ俺の顔を見た後、何かがっかりした感じになり、取ってつけたように「最近この辺では空き巣が出没していますから、気を付けてください。」と言って帰って行った。
当時住んで居たマンションの近くには昔、「ひらた」という個人経営のスーパーがあった。あのオウム逃亡犯『平田信』の親がやっていたお店だ。そのお店は80年代には既になくなっていたと思うけれど、その時も潜伏地域としてマークされていたのだろう。自分の外見は「麻原彰晃」にも似て居たので、近所の人に通報されたのだろう。
ということで、自分の長髪期間は合計で9年。62年の人生のうちの9年は長いか短いか、さて?