カセットデッキSONY TC-K71を入手してから、AIWA AD-7500との高音質ピンポン録音時代が始まった。ラジカセ同士から比べると信じられない位に音質が向上した。そして、ここで今まで以上それ以上へ、という欲望が抑えきれず、ミキサー購入へと進んでゆく。ただし、当初はミキサーというものに詳しくない自分は父親に相談、父親は先のコーヨー無線の知人に相談したらしく、AZDENの6チャンネル・エコー・ミキサーSX-008がいいと薦めてくれた。当時7~8万円位だったと思うが、父親に相談したことが幸いし、なんと半額負担してもらった。これでピンポン録音に弾みが付き、音質も向上。ギターやヴォーカルに綺麗なエコーを効かせる事が出来るようになり、オリジナル作曲にも弾みが付いた。この頃はいろいろラッキーが続いてゐて、友人から古いギターやギター・アンプを譲ってもらったり、ディストーションを安く売ってもらったりもした。この頃は安くて小さなシンセサイザーも発売されてきていて、超小型でほとんど外側がプラスチック製のチープなシンセYAMAHA CS01を32,000円で購入。ブレスコントローラー付きでサックスみたいな音も再現できた。和音が出ないモノフォニックだったが、アナログ・シンセサイザーとして一通りの機能は備わっていて、随分と曲のイメージを膨らませてくれたものだ。

この頃、父親もFMエアチェックに嵌って来ていて、SONYのオートリバース・カセットデッキ TC-K77Rを購入しており、これで反転時の空白時間1秒を除いて最大240分までの録音が可能となった。AIWA AD-7500が故障した後は、ピンポン録音の新たな相手機器としてこの後活躍してゆくことになる。


 今回紹介した機器の内、AZDEN エコー・ミキサーSX-008とTC-K77Rは押入れで眠って居るのを発見した。どちらも故障してゐて、今使用することは出来ないが、眺めて居る内にいろんな思い出が甦って来た。ちなみにシンセサイザーYAMAHA CS01は、20数年前に友人へ数千円でお譲りした。今も音は出せているのだろうか?と少し気になった。