レイテ島沖で特攻隊が撃沈させた米空母 米調査チームが映像公開
レイテ。特に日本連合艦隊の船の墓場と化した訳だけれど、アメリカ軍の被害も皆無ではなかった。「日本軍の特攻で撃沈された空母」ということで見えてくるのは日本軍の主たる標的は1.空母、2.戦艦、3.重巡洋艦・・と大型戦闘艦が先で輸送船は最後の方だった。開戦当初の真珠湾でもすでに石油備蓄タンクを全部叩くことはしなかったし、この意識は戦争中ずっと同じだったと云える。もちろんレイテの戦いも同様で、戦艦大和を擁した栗田艦隊はアメリカ機動輸送部隊を充分叩ける状況にあったか、結局“謎の反転”を遂げて、千載一遇のチャンスを逃した訳だが、その一因には「レイテに集結していたのは輸送船団だったから」ということも言われている。つまり、大和の主砲の餌食に輸送船団は釣り合わない。という考え方だ。日本軍は補給を寸断されて身動きが取れなくなり敗北を繰り返して言ったという事実から学習せず、主敵はあくまでも敵大型戦闘艦だったわけで、この意識が敗戦に向かわせた要因のひとつだったことは間違いがない。そして、この沈没艦がそれを示しているとも言えるのだと思う。