久しぶりにウヰスキーをストレートで飲んでみた。ブラックニッカだけれど、旨い。上等なスコッチなら、その微妙な味わいを今の馬鹿になった舌は拾い上げられないかもしれないが、ブラックニッカは以前と味わいは変わらない。このあたりが今の自分には丁度いのかも知れない。
 そして、ウヰスキーを飲んだあとに、氷を浮かべた冷やっこいチェーサーを口に含む。甘い!。こんな旨い水を飲むのは久しぶりだ。もしかしたら、ウヰスキーを飲むようになったのは、その後のお水が旨いからだったのかもと思えるほどである。そして、それを今の舌で味わえるのが嬉しい。そんなことを思いながら、今、まだ飲んでゐる。  [気の利いたショットグラスは昨年の地震で壊れたので、ありあわせのグラスで飲ってます。そして、瓶の底にこびりついたような残量。これは、倒れる前に飲んでゐた残りなのですが、まだこんなに残っているのですな。いや、酒量はめちゃくちゃ減りました。といい訳しつつ。]