
あなたもあほう。私もあほうといふことで、百鬼圓先生の「阿呆列車」を持って病院へ行った。ページを開くと市と市教委から贈呈の短冊が入って居て驚く。そんなもの贈呈される身分であったことのない自分であるから、これはきっと古本屋で購入時に挟まれていたものだろうと決めた。しかし、昔の小さな文字はツライ。老眼鏡でもキビシイ。かといってツルが折れてガムテ補修したハズキルーペもどきでは非常にハズイルーペである。こんな時は颯爽と本物を掛けたいところだが、ないので仕方なく老眼鏡で頑張ったら目がキビシイ。今日はこんなに待たされるのか。いつもはすんなり通るのに。病院を出るころには目の周囲がこわばっているのがわかるほど凝っていた。
文庫にかけた紺色(内側クリーム色)のカバーはページを追って蝶が舞い、自動栞となるスグレモノ。今は亡き三越横の丸善で買ったもの。200円位だったかな。安いが、厚紙があれば自分で作れるシロモノ。便利だから別の大きさのカバーも作ろうと思ったことはあるが、未だし。