小平奈緒、スピードスケート500m金メダル。おめでとう。まあ、順当な結果だったといえよう。よかったよかった。
 

 それはそれとして、へそ曲がりの私が気になったことなど。
 それは今回から500メートルも1回勝負に戻って居たこと。これで思い出すのは「一発の北沢」。 
 1984年サラエボ五輪、スピードスケート500mでメダル候補の片隅にも乗らなかった北沢欣浩が一発で銀メダルを獲得。これは日本スピードスケート初のメダルとなった。当時はスピードスケートも屋外リンクで行われ、当日は大雪などで何時間も遅れて開始され、リンクコンディションも微妙な状態の中で優勝候補がずるずる後退する中タイムを出し、メダル圏内に名前を残し続け、結果は銀メダルとなった。その後ビートたけしが「一発の北沢」の写真をお守り代わりに持ち歩いていたのでそのことで覚えて居る人もいることだろう。
 おそらくこれがきっかけで短距離は2本勝負に修正されたと思うが、今回また1回勝負に戻されたことで一発ヒーロー/ヒロインが出る可能性が出て来た訳である。それはそれでまた面白味も出て来たととらえることも出来るかな。


サラエボ五輪で銀メダルに輝いた「一発の北沢」