最近、欧米化が進み、間接照明などで部屋をほの暗くする家庭が増えてきているようだ。
節電の意味もあり、自分もそうしうよう、いや、そうしなきゃいけないと思って暗めの部屋にしていた。それに使っていた電球は「電球型蛍光ランプ」。つまりは電球の形をしてはいるが中身は蛍光管というモノ。LEDへの橋渡し的な品物で、LEDほど節電にはならないけど、普通の電球よりはマシで値段もそこそこというもの。これに「ルーコン (ライトコントローラー)」を付けて光量を調節していた。
 しかしこういう使い方はいけないのか、相性が悪かったのか、1個目は1年持たず切れてしまった。「普通の電球より寿命は長いのじゃなかったのか?」と思いながらまた60W型の電球型蛍光ランプを買って付けた。だが光量はいまいちでジジジジと音もして、どうもしっくりこない。それでも我慢して使っていたが、最近視力が弱ってきていたこともあってか、読書がずいぶん辛くなってきてしまった。そして、もっと明るい玉にしようと思い立ち、100円ショップへ行き100Wを買い求めた。もう節電のふた文字はどこかへ飛んで行ってしまった。
 で、早速付けた部屋の明るいこと明るいこと。自分が8歳くらいの子供のころ、親父が40ワットの電球が切れたので100ワットを買ってきて付けた時の明るさを思い出した。この時は普段おとなしかった自分が小躍りして喜んだらしい。100W玉は昔は高かったのだろう。だからうちでは使っていなかったのだと思う (注:電圧のこともあったかもしれない) 。今は108円で買えるというのは隔世の感という他ない。
 100Wを点けて自分はおそらく子供の時と同じ気分を味わったのだと思う。気分が明るくなり一人でいても思わず笑顔が綻ぶ。そして気づく。自分は明るい部屋が好きだったのだと。   100Wの普通の電球にしたら明るいし、「ルーコン」との相性も良く、光量調節も自由自在となった。ああ、明るさっていいですね。普通の電球のよさは朝の太陽の光に似た色だということもあると思う。そして今は煌々たる光の下で本を読み、このブログを書いているのだ。まあ、節電は別のトコロでして、照明はとりあえずこの調子で行こうと思ってゐる次第である。