世界初の「航空戦艦」となった戦艦伊勢のこれは航空戦艦改装前の姿。プラモデルを作られる方は改装前が良いか、改装後が良いか悩むところでせうね。自分は最初悩んだあげく「航空戦艦」として作ったのですが、ちょっと作りごたえがなく、見た目も後ろ側が何もなくてつまらない感じがして、もう1艦買って「戦艦」時のものも作りたいと思いました。結局バイトもしてない小僧の身。財力がなくて我慢しましたがね。


 

こちらは「航空戦艦 伊勢」の雄姿。航空戦艦とはいっても、滑走路が短すぎることから通常の爆撃機や戦闘機の発着はできないので、フロート付水上機などの使用に限定されていました。(カタパルトからシュバッと発射!)今ならヘリやオスプレイの発着には十分な広さがあるで、十分活用可能なのですがね。時代の先取りをしていた?伊勢日向?!
 ちなみに伊勢級戦艦2隻は終戦直前の呉空襲により大破着底して無残な姿を晒していはいたものの、呉に残っていた数少ない戦艦だったのです。(ほかは長門が残っていました。ビキニ環礁での「クロスロード作戦」により原爆の標的艦になりました。2発受けても沈まなかったとか。)

 

こちらは伊勢の姉妹艦「日向」の航空戦艦化以前の姿。1930年となっているのでちょっと古い写真ですがね(白いシートのようなものは日よけだと思います。撮影されたのは夏場なのでしょうね。)。太平洋戦争中、航空母艦不足を補うため重巡洋艦以上の艦船は大和級以外は航空化が考えられていたそうですが、実際にできたのは伊勢・日向そして重巡洋艦の最上のみでした。日向・伊勢に白羽の矢がが当たったのは、当時日向は後部の5番砲塔が爆発事故でなかったため、これを渡りに船ととらえて伊勢級2艦を改装しようということになったとか。

「航空戦艦」ちなみに世界各国も検討はしてたようですが、実現はしていません。「なぜ日本だけが?」と思うでしょうが、それだけ当時の日本はひっ迫した軍艦・空母不足に悩まされていたということなのでしょう。

 

 ちなみに戦時中航空戦艦は活躍できたのかというと、実はそうでもなかったようです。搭載する航空機自体の不足と他の空母で用が足りてしまっていたようなのですね。嗚呼・・・悲しや航空戦艦伊勢日向。