自分は中学~高校時代くらいまで、プラモデルのウォータ ーライン・シリーズで「連合艦隊」を作り続けていた。全 部で50隻くらいは作ったと思うが、家の増改築時に母親に全部捨てられるという憂き目にあった。その中から思い出深い艦について語ってゆきたいと思う。
 1回目は大和にしようか、長門にしようか迷ったが、長い間連合艦隊の旗艦を務めた長門にしよう。

 写真は1920年建造当時の長門の姿。私の場合艦のフォルムで惹かれるのはやはり艦橋の姿。創建当初の長門は太い柱を上で結んだだけみたいな無骨な形であまり好きな形ではなかった。というか、この時期は世界でこういうのが主流だったんでしょうけれどもね。しかし、もしこの形のままだったら、プラモデルを作ってみようという気にはならなかったと思う。

 そしてこれは昭和19(1944)年10月21日の長門。この近代改装されたのちの艦橋の形が勇壮でよい。長く連合艦隊旗艦を務めた雄姿である。

 長門はいわゆる長門級戦艦の1番艦で2番艦は昭和18年に謎の爆沈をした陸奥。この場合「長門と「陸奥」は姉妹艦 」と言う。「兄弟艦」とはあまり言わない。『艦これ』に 登場する艦はすべて「女子」であることに、「うむう」と 唸る訳である。