
その世界の中でも一番よい仕事をしているのは日本。
特にエログロのセンスにかけては一級品の日本人。
持ち味の印隠滅滅感覚全開で映画の世界を盛り上げて来た。
その集大成のうちのひとつがこのチラシであると信じて疑わない。
原題は「FROGS」。1972年の作品。
内容は爬虫類が人間を襲うというパニック・ホラー。
爬虫類というだけで鳥肌が立つ人も多いので、それだけで恐怖・というよりは気持ち悪さ倍増。
でも内容は正直言って、ゼロ。
まあ、こういう作品に中身を加えてしまうと、かえって失敗してしまうというのが世の常。
B・C級はあくまでB・C級フィールドで戦う!というのが正しいスタンスなのだ。

製作本国 in U.S.A.のポスターは蛙が手首を咥えているだけで、生理的な気持ち悪さに訴える力に欠ける。
しかして、この日本のチラシの出来はどうだろう?
映画の内容を遥かに越えた、芸術ともいうべき作品に仕上がっている。
これはもう、チラシの名品といってしまいませう。
岡本太郎も「なんだこれは!」
と声を上げたに違いない。
かな??
未DVD化作品。やっぱりか。