內田百閒 ノラ事件の真実

これぞタイトル通り、旧聞に属する“ニュース”である。
50年以上経た「事件」でも、新たな情報が出てくることがある。
しかもそれは、自分の好きなアーティストや文人の“有名な”事件のことだったりすると、
妙な感慨に耽ってしまったりするのである。
　これは今年6月6日朝日新聞の記事。
もうWikipediaにも掲載されている事実なので、ここに改めて書き込まないが、
　百鬼薗先生にあの電話の主が高橋義孝氏だったのだとわかると、改めて面白くもあり、また哀しくも腹立たしくもある。
　そもそも日本人は体質的には酒に弱いくせに、飲みたがる人が多い。
　それは文人であろうが、偉い博士であろうが、はたまた庶民であろうが、変わらない。
　酒に酔っても性格が変わらなければいいが、中には豹変してしまう人も多い。
急に気が大きくなってしまって、暴言を吐いたり、喧嘩を売ったりして、翌日以降の後悔の種を自ら蒔いてしまっていたりする。
　高橋義孝氏もその範疇に属する人だったのだな。
　でも、高橋氏の遺族はよく記事の差し止めを求めなかったものだ。偉い！
　最近、世の中をつまらないものにしてしまっているのは、個人情報保護という名の情報規制である。
これで震災被害者への援助の手が届かないことがあるというのだから、世も末である。何にでもTPOというものはあるのだ。
　このことをわかっていない奴らは、たちの悪い酔っ払いと同等か、それ以下だらう。