$旧聞逍遙-工場跡 01 昔のポジ写真などを整理している。11年前の春に撮影した廃墟などの写真が出てきた。この写真は南区の工場跡。円形に囲まれており、中央部まで鉄橋が続いているという構造物。おそらく水を溜めていたものだろう。直径は3~40メートルくらいはあったが、用途は不明。
 裏の小高い丘の頂上に祠のあとのようなものが残っていた。工場の守り神だったのだろうか?

$旧聞逍遙-定山渓廃屋2 この素敵な建物は定山渓温泉の外れにあった。従業員宿舎のあとだったのではないかと思う。中へは入れなかったが、夜中に入るのはお断りしたいくらいの雰囲気があった。

$旧聞逍遙-定山渓廃屋?3 割と新しそうなモダンな建物だったが、荒れ方が急激に進んでおり、ご覧のような汚れが染み出して来ていた。外から見た雰囲気は利用されているという感じが全くなかった。何か“曰く”でもあるのだろうか?


$旧聞逍遙-定山渓廃屋1 これも雰囲気のある建物だが、当時まだ使われており、アロエなどの鉢が置かれていて、周囲の草も刈られている様子があった。きっと物置となっていたのだろう。
 定山渓には他にも、中を覗くと、風呂場のような場所にこんこんとお湯が湧き出ている元旅館か寮のような建物、あるいは1982年のなめ猫カレンダーが飾られている元アパートであろう建物などもあった。当時すでに不況で、派手なホテルの脇にどす黒いスポットがあり、そこにはかつて棲んでいた人々の幻が沢山蠢いていた。

$旧聞逍遙-石切り場跡 最後は南区の石切り場跡。大規模な公園になったところもあるが、ここは別の場所。すぐ近くに民家もあった。凹んだ草地部分には蛙がいて、ひとむかし前の子供たちには恰好の遊び場となっていたことだろう。
 今はもうどのあたりだったか、まったく思い出せないが、遊園地あとの廃墟があり、陸に上がった漁船や小さなSLが転がっていたりした。このネガはいずれ改めてスキャニングしようと思っている。