やっと『TAROの塔』を見終えた。
震災でサイクルが狂って、タイミングを失してしまい、タイムリーに見られなかった。
おととい撮りためていたものを改めて4話通して見ることが出来た。
血に多少岡本太郎が入っているわし。
そうした訳でか、松尾スズキの太郎を見ていると、
どうしても笑い泣きになってしまってどうしようもない。
自分のことではなかなか泣けないのに、どうしてなんだか・・・・
松尾スズキは、あれだけキャラ立ちしている岡本太郎を演じるのは大変だったと思うけれど、よく演じ切っていたと思う。
「あんなしゃべり方してると、変なおじさんが変なことしゃべってるとしか思われないよ」
と敏子さんに言われて
「それでいいんだ。普通にしゃべっていたらすぐ忘れちゃうだろ。でもこんなしゃべり方したら、みんな覚えていてくれる」
と答えるシーン。う~ん、頷く。
「芸術は、爆発だ!」
とかますあのポーズ。敏子さんに鏡持ってこさせて確認していたシーン。そうだったろう、と笑う。
コーヒーとミルクをこぼさんばかりに高く掲げてカップに注ぎ
「カフェオレはこの入れ方が一番おいしいんだ!」
とパリ仕込みを披露する姿。いやぁ~、ありそうだなぁ。と唸る。
愛すべき岡本太郎の姿を見事に再現してくれていた。
思い出すのは、タモリの「今夜は最高」に出演した時の岡本太郎本人の姿。
シンディー・ローパーの派手な格好と鬘で登場して、
「なんだかわからない。」
芸人タモリに「気の毒な部分もある」と同情。
タモリはタモリで
「(素人にここまでやられて)芸人は堪りませんよ」
と自虐する。
とにかく抱腹絶倒の30分だった。
一時youtubeにあったが、今は一番つまんないシーンしか残っていない。残念なことだ。
懐 最高TVタモリ 岡本太郎 佳つ乃 1985年
激しくDVD化をキボンヌ。
まあムリだろうけどね。
実は永久保存版ビデオとして持ってる筈なんだが、どこにしまったかわからない。
永久保存の意味ないわな。はは。
で、岡本太郎の晩年。何かのドキュメントで岡本邸を訪れたカメラが捉えたのは
「描けない・・・・・・」
と白いキャンパスの前で呆然と立ち尽くす太郎の姿。
これを見たときは、自分も呆然としてしまった。
あのパワーの塊みたいな男にも老いは襲って来ていたのだ。
そして、追い討ちは雑誌に載っていたCM。
テレビのボディの中に入ってブラウン管の奥から絵筆をふるっている姿。
キャッチフレーズは
「このテレビの中には色彩感豊かな画家が入っています」
というような内容だった。
その太郎が、かなりやつれた横顔をしていたので、ショックだった。
死相が出ていた。今でははっきりそう思う。
亡くなったのは、それから数年のうちだったと思う。
死の寸前までわれわれ“ピープル”を楽しまそうとしてくれていたんだな。
プロパガンダしてくれたんだな。
と一人静かにまた泣き笑いした。
「グラスの底に顔があっても、いいじゃないか。」
のキャッチフレーズで有名な
岡本太郎の顔のグラス。
キリン・シーグラム「ロバートブラウン」のノベルティだった。
大事にしていたが、知人が居酒屋オープンの時、
「マイグラス持ってきて」と言って来たので、このグラスを持っていったが、
何回か飲んだ内に、閉めてしまい、グラスも戻ってこなかった。
価値があるなしでなく、あれは持っておきたかった。
『TAROの塔』DVD化決定とのことだが、その前に、オムニバスではなく、全4回、もう一度、再放送してほしい。やっと落ち着いてきた時期です。今こそ岡本太郎の爆発だ。が必要である。
震災でサイクルが狂って、タイミングを失してしまい、タイムリーに見られなかった。
おととい撮りためていたものを改めて4話通して見ることが出来た。
血に多少岡本太郎が入っているわし。
そうした訳でか、松尾スズキの太郎を見ていると、
どうしても笑い泣きになってしまってどうしようもない。
自分のことではなかなか泣けないのに、どうしてなんだか・・・・
松尾スズキは、あれだけキャラ立ちしている岡本太郎を演じるのは大変だったと思うけれど、よく演じ切っていたと思う。
「あんなしゃべり方してると、変なおじさんが変なことしゃべってるとしか思われないよ」
と敏子さんに言われて
「それでいいんだ。普通にしゃべっていたらすぐ忘れちゃうだろ。でもこんなしゃべり方したら、みんな覚えていてくれる」
と答えるシーン。う~ん、頷く。
「芸術は、爆発だ!」
とかますあのポーズ。敏子さんに鏡持ってこさせて確認していたシーン。そうだったろう、と笑う。
コーヒーとミルクをこぼさんばかりに高く掲げてカップに注ぎ
「カフェオレはこの入れ方が一番おいしいんだ!」
とパリ仕込みを披露する姿。いやぁ~、ありそうだなぁ。と唸る。
愛すべき岡本太郎の姿を見事に再現してくれていた。
思い出すのは、タモリの「今夜は最高」に出演した時の岡本太郎本人の姿。
シンディー・ローパーの派手な格好と鬘で登場して、
「なんだかわからない。」
芸人タモリに「気の毒な部分もある」と同情。
タモリはタモリで
「(素人にここまでやられて)芸人は堪りませんよ」
と自虐する。
とにかく抱腹絶倒の30分だった。
一時youtubeにあったが、今は一番つまんないシーンしか残っていない。残念なことだ。
懐 最高TVタモリ 岡本太郎 佳つ乃 1985年
激しくDVD化をキボンヌ。
まあムリだろうけどね。
実は永久保存版ビデオとして持ってる筈なんだが、どこにしまったかわからない。
永久保存の意味ないわな。はは。
で、岡本太郎の晩年。何かのドキュメントで岡本邸を訪れたカメラが捉えたのは
「描けない・・・・・・」
と白いキャンパスの前で呆然と立ち尽くす太郎の姿。
これを見たときは、自分も呆然としてしまった。
あのパワーの塊みたいな男にも老いは襲って来ていたのだ。
そして、追い討ちは雑誌に載っていたCM。
テレビのボディの中に入ってブラウン管の奥から絵筆をふるっている姿。
キャッチフレーズは
「このテレビの中には色彩感豊かな画家が入っています」
というような内容だった。
その太郎が、かなりやつれた横顔をしていたので、ショックだった。
死相が出ていた。今でははっきりそう思う。
亡くなったのは、それから数年のうちだったと思う。
死の寸前までわれわれ“ピープル”を楽しまそうとしてくれていたんだな。
プロパガンダしてくれたんだな。
と一人静かにまた泣き笑いした。

のキャッチフレーズで有名な
岡本太郎の顔のグラス。
キリン・シーグラム「ロバートブラウン」のノベルティだった。
大事にしていたが、知人が居酒屋オープンの時、
「マイグラス持ってきて」と言って来たので、このグラスを持っていったが、
何回か飲んだ内に、閉めてしまい、グラスも戻ってこなかった。
価値があるなしでなく、あれは持っておきたかった。
『TAROの塔』DVD化決定とのことだが、その前に、オムニバスではなく、全4回、もう一度、再放送してほしい。やっと落ち着いてきた時期です。今こそ岡本太郎の爆発だ。が必要である。