まず、以下のふたつの記事に目を通して欲しい。

道内、途絶える客足 アジア観光客ほぼゼロ 飲食は宴会自粛相次ぐ [どうしんウェブ]

震災で今季営業断念のホテルも [NHK online]
今季営業断念のホテルは『知床花ホテル』←。

 一度泊まったことがある。ホテル周囲には何もないので、都会派が求める宿泊施設ではない。あくまでも、自然派で静かに過ごそうとする人達のためのホテルといえる。北海道らしさを味わいという点では最適かもしれない。ここが、休業しつつ、避難生活を送っている人のために建物を貸そうと申し出ているとのこと。
泣ける。
 
 おそらく全国的に、こういう状況だろう。海外からの観光客が激減。地図で見ればちっぽけな日本。東北も関東も北海道も四国も九州も近隣の地域と思ってしまうのだろう。もしかしたら、日本全体が壊滅したと思っている人も多いかも知れない。福島原発事故がそれに拍車をかけているであろうことは疑いがない。

 その上で、国民に広がるジシュクとフキンシンのムード。

 はっきり言いたい!
 食べよう! 飲もう! 買おう! 歌おう! 踊ろう! 旅しよう! 楽しもう!

 「自分達が苦しんで居るんだから、お前たちも苦しめ。」なんて、震災でつらい思いをし、それを乗り越えようとして努力している人達が、そんな幼稚なことを言う訳がないじゃないか。こんな理屈は日本の敗戦で終りにしたのじゃないか。

 少し考えればわかることだ。被災された人達は働きたくても働けない状態だ。その分を、幸いにして災害を免れた人達が補って働く。以前より、もっと働く。そして稼いで、そのお金を災害復旧にまわし、国内需要の拡大に繋げ、輸出拡大に繋げ、日本再興の足がかりにする。当たり前のことではないか。

 事情のわからぬ海外の人達はともかく、日本に住む人達が萎縮して経済を破綻させ、消えていっていいわけがない。震災なんかで、潰されてたまるか。無能な東京電力や原発関係者の奴らのために、自分たちがくたばってたまるか。

 手始めは、あの気のよいおっちゃんがやっている近所の居酒屋での歓送迎会なんか、いいんじゃないか。
 思いきり楽しんでいいんだ。
 そして、愉しんだあとには、募金も決して忘れるな。