中学2年の頃、なぜ日本は戦争へ向かい、戦争に負けたのかを調べ始めた。
分厚い専門書ではもちろんない。ジュニア版太平洋戦争。みたいなものからだった。
特別右傾化した内容を書いてあるものでもない。
しかし、そんな私を見たクラスメイトが寄ってきて言った。
「君って戦争が好きなんだね」
そこにあった軽蔑の気持ちが窺える冷たい眼差し。
戦争アレルギーが激しい時代であった。
戦争についての思考は停止したまま、反戦を叫ぶその空虚なさまは。
中学の歴史授業で、或る教師が
「アメリカは戦後、日本を助けてくれた。アメリカは日本復興の恩人である」
と教えた。
自分はあまりの発言に立ち上がりかけたが、すぐ周囲を見回して、止した。
誰も反応していなかった。うんうんと頷いている奴も居た。
これ以上“軍国少年”と思われたくない気持ちもあったのかも知れない。
私は、そうっと、聞かぬ振りをした
アメリカさま、帝國日本を破ってくれて、ありがとう。
とでも、云い出しさうな勢いで
ヒロシマ、ナガサキに原爆落としてくれて、ありがとう。
と言い出してもおかしくない口ぶりで
教師は語る。アメリカの戦争を。
WGIP
は、戦争に負けたという事実よりも恐ろしい。
アメリカは人種差別の心を持って、未知への好奇心を満たすべく、膨大な経費を費やしたプロジェクトに対する世論の反発を封印すべく、たとえ戦況がどのようであれ、落とすべくして原爆を日本に落とした。
その証拠に、アメリカは被爆者の治療は一切行わず、データ収集のみに勤しんだ。
彼らとナチスと、どこが違うのだらう。
分厚い専門書ではもちろんない。ジュニア版太平洋戦争。みたいなものからだった。
特別右傾化した内容を書いてあるものでもない。
しかし、そんな私を見たクラスメイトが寄ってきて言った。
「君って戦争が好きなんだね」
そこにあった軽蔑の気持ちが窺える冷たい眼差し。
戦争アレルギーが激しい時代であった。
戦争についての思考は停止したまま、反戦を叫ぶその空虚なさまは。
中学の歴史授業で、或る教師が
「アメリカは戦後、日本を助けてくれた。アメリカは日本復興の恩人である」
と教えた。
自分はあまりの発言に立ち上がりかけたが、すぐ周囲を見回して、止した。
誰も反応していなかった。うんうんと頷いている奴も居た。
これ以上“軍国少年”と思われたくない気持ちもあったのかも知れない。
私は、そうっと、聞かぬ振りをした
アメリカさま、帝國日本を破ってくれて、ありがとう。
とでも、云い出しさうな勢いで
ヒロシマ、ナガサキに原爆落としてくれて、ありがとう。
と言い出してもおかしくない口ぶりで
教師は語る。アメリカの戦争を。
WGIP
は、戦争に負けたという事実よりも恐ろしい。
アメリカは人種差別の心を持って、未知への好奇心を満たすべく、膨大な経費を費やしたプロジェクトに対する世論の反発を封印すべく、たとえ戦況がどのようであれ、落とすべくして原爆を日本に落とした。
その証拠に、アメリカは被爆者の治療は一切行わず、データ収集のみに勤しんだ。
彼らとナチスと、どこが違うのだらう。