趣味とも言える深夜の映画、最近は自分のセレクト感覚が鈍っているのか当りが悪い。
グっとくる作品に巡り逢えないでいる。
そうすると、酒が益々進んでしまう。
一掴みの柿の種を皿に乗せて、カリカリ、ごくり、ごくり、カラカリ。
ウ~~ん今日も焼酎が旨い。
$旧聞逍遙-キンミヤ+ホッピー 最近近所のジャスコでも[亀甲宮焼酎金宮焼酎]キンミヤ焼酎を大々的に扱い始めた。帯を付けての力の入れようだ。
 「キンミヤ」はさとうきび由来の上品でほのかな甘さが特徴。自分はそのままが最高だが、レモンとともに人気なのがホッピー割り。30年位前、東京へ遊びに行った折に居酒屋で安くて旨い飲み物としてよく飲まれていた。しかし、北海道ではほとんど知られておらず、この時が初めてだった。味は、ビールの本場から来た人間にとってはすこし抵抗のあるものだったが、それでも中ジョッキ200円前後(だったと思う)の安さは魅力だった。中のアルコール分は焼酎で、店主が「キンミヤ」焼酎でなければダメなんだと言っていた。
 それにしてもナゼ「キンミヤ」でなければならないのか?少し疑問に思ったがすぐに忘れてしまい、時が過ぎてしまった。

 思わぬ形で答えのわかったのが昨年の朝日新聞だった。切抜きするのを忘れてしまい、うろ覚えだが、東京の居酒屋での取材記事で亀甲宮焼酎のことが書かれていた。東京で四日市の「キンミヤ」焼酎が良く飲まれているのには関東大震災が関係しているという。記事によると、関東大震災の折、当時の宮崎本店社長は、こういう時こそと、援助物資とともに大量の焼酎かめに水を満たして船で東京へ運び、無料で被災者たちにふるまった。被災者はその折のかめに刻印されていた[キンミヤ焼酎]のことを覚えており、復興後、宮崎本店にお礼の気持ちを込めて焼酎の注文をし始めたのがきっかけで今日まで続いているというものだった。

 ちょっといい話ではないか。ますます酒が旨くなる。

 さて、安いビール風飲料と位置づけされていたホッピー。今は発泡酒や第三のビールが出てきたので、必ずしも安いとはいえなくなった。第三のビールは安いものでは88円というものまで出ている。ホッピーは1本120円前後はするし、そのほかに焼酎が必要だ。ビールよりは安いが発泡酒よりは高い。値段では微妙であるが、これが最近結構売れているらしい。ビールでもない。発泡酒類とも違うという独特の味わいと、焼酎と割るというひとてまかけることが、かえって酒飲みのこだわり感をくすぐっているのではないかと思う。地元でもよく見かけるようになったし、最近は若い女性のファンも増えているという。

 ということで、今夜もDVDを借りて、ホッピーをたしなむとしよう・・・。
 
$旧聞逍遙
これが自分の知る一番安い第三のビール。韓国のハイト製プライム・ドラフト。緑と青があるが、自分の好みはこちらの方。ビールと比べちゃいけないが、十分にうまい。