Queen Live Killers クィーンはアルバム「Jazz」発表直後に世界ツアーを行い、来日してわが街でも2日連続で公演をした。私はその二日とも一人で行ったものだと長年思っていたのだが、先日「クィーン ライヴ・キラーズ」のジャケットを手に取って思い出したことがある。初日には私の隣には一人の女性が居たということをである。
 当時の私はバンド活動をしており、その参考にという思いもあって出掛けて行ったことを憶えているが、女性同伴だったことはすっかり忘れていたのだが、しかし、思い返すと、確かに初日の公演を共に見に行こうと誘われていたことを微かに思い出した訳である。ライヴが始まると、クィーンの魅力的なパフォーマンスに我を忘れるということは、ある程度致し方のない事とは思うのだけれど、それでも、クイーンのメンバー一人一人の一挙手一投足は備に覚えているのに、一緒だった女性の事をすっかり忘却してしまっていたというのは全くいかがなものだろう、と現在の私は反省を込めて思ってしまうのだ。まさか、ライヴ終了後すぐそのまま帰宅した。なんて無粋を働いてはいないだろうけれど、記憶が全くないものだから、100パーセント無いとは言い切れない。タラ~ッ。である。
 当時の私はそもそも、自分のタイプではない女性についてはツレナイ男だったのかも知れない。誘われればいつでも誰でもホイホイ付いて行くが、好みでなければそれ以上の関係にはならない。そんな男であったような気がする。だから私を良く知らない女性には「誰とでもすぐに寝る男」と誤解されることも多かったのだろう。その癖、本命の女性にはなかなか振り向いてもらえなかったものである。ああ、恋愛って難しいものですなぁ。
 それはともかく、申し訳ないけれど、かの同伴女性もきっと私のタイプではなかったのだろうと思う。彼女とは他にもRCサクセションとサザン・オールスターズを見に行っている。こちらの方は何故かよく憶えてる。このふたつの公演も彼女が誘ってくれたものだ。十分なお礼を当時の私はしているだろうか?今更ながら不安になって来た。

 もちろん今の私にこのような失礼はない。同伴させていただいた女性には最善を尽くすのがモットーである。自分のことより相手の希望を第一に考える行動なので(時には辛辣なことを平気で言うこともあるケレド)、ご満足頂いていると自負している。今の生活を大事にしているので、上手にバリヤーを張っているし、ここまで年を重ねてきているので、恋愛うんぬんということにはならないが、不思議なもので、まれに、猛烈アタックを仕掛けてくる若い女性が居るのには驚かされる。黙って立っていれば速攻で何人もの男がナンパしそうな美女ばかりである。それも私が金持ちというのなら分かるが、一見して金を持ってなさそうな格好をしている(パリッとスーツを着込むなんてことは数年していない。むしろヨレヨレに近い)男を選んでしまうのだから、これも立派な変態というのに違いない。まあ、適度にお茶やお酒を飲んでうっちゃっているけれど、本当に意外なことである。

 話戻して、クィーンのコンサートを一緒に行った女性が今の私に出遭ったら、一体何と言うだろうか。とささやかな興味を抱いている初冬の夜のオヤジであった。

Live Disc
このレコードは初回がご覧のような2色カラー盤でした。どうやって飾ろうかと苦慮した挙げ句、結局ディスプレイはしませんでした。


 長い間Windowsマシーンではフリーズして書き込めないでいたが、本日Flash Playerをアップデートしたら開けるようになった。それでウレシクテ珍しく恋愛論みたいなことを書いてしまった。というのは嘘デアル。
ライヴ・キラーズ(紙ジャケット仕様)/クイーン