
自分の中ではザ・シー・アンド・ケイクは1997年のこのアルバムで止まっている。いや。凝縮しているのだ。
このアルバムは曲を聞き重ねるごとに、中身が分厚くなってゆく。アンサンブルやハーモニーのことではない。いや、そういうことなのかも知れないが、もっとサウンドの中に内包されたモノというかセイシンというかがひとつひとつ増えてゆき、最後は脳みそ大噴射の大団円へと導く。ちょっとひねくれたネオ・アコ・ギターをつま弾いていると見せていながら、いつの間にやらマリンバやメロトロンを引き入れて演っている。
ついさっきまではネオアコ気分だったのになぁ~、今はミョーに爽やかなスティーヴ・ライヒを聞いてる気分。
ただでさえメロトロンな音色に弱いのに、ミニマルやっちゃうんだもんなぁ~、BGMで聴いてたのに気になって気になってもう仕事になんない。
となりマス。
こちらは昨日から一雨降って爽やかな気候。そちらはいかが?もし蒸し暑さで苦しんでいるのなら、このサウンドと怪談で涼を求めるのも一考。
自信を持ってお薦めします。

The Biz/The Sea and Cake

Nassau/The Sea and Cake

The Sea and Cake/The Sea and Cake
