
ビョークが声をあげたのは、中国の上海。言いたいこともきちんと言えないどこぞの国のセージ家とは比べようもなく肝が据わっている。母国アイスランドもかつてデンマークから独立、兄弟といえるグリーンランドとフェロー諸島は未だに植民地となったままという事情も関係しているのだろう。
ビョークの音楽。そんな政治的メッセージとその影響力を考慮しなくても、彼女が発するエネルギーは凄い。
幸いシュガーキューブスの頃からタイムリーに聞き続けて来られたことは幸運だと感じる。彼女のソロ・アルバムは全て素晴らしい。特に今のところの最新アルバム Voltaは繊細かつエネルギッシュな傑作だ。ほかには'97年のHomogenic、'01 年のVespertineそして'04年のMedúllaは今でも時々聴いてしまう。

それは、サウンドのセレクト及びマネジメント能力が違うからだ。と断言してしまおう。テクはスゴイのだけど、きちんと聞けば聞くほどイマイチに感じてしまうというバンドが多いのは、サウンドを選ぶセンスとそれをきちんと管理する能力が欠けているからだろう。たまにママさんが昔取った杵づかでキーボードを担当しているバンドで、結構上手いんだけど、その音ぢゃね~だろ。と思うときがありませんか?アレです。
コンピュータで手軽に何でもできてしまう時代だからこそ、この能力こそが宝なのですねぇ。
そういえば、カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞し、音楽に興味のない人にも広く知られるようになった『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。あの笑顔で歌うビョークのポスターを見てよかれと思って鑑賞し、鬱になってしまった人はいませんか?実は自分がそうです。あれまで、イヤナ気持ちになる映画ナンバー・ワンはデヴィッド・クローネンバーグの『戦慄の絆 Dead Ringers』 (1988年)だったのですが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に入れ替わってしまいました。よい映画とは思うのですが、二度と見たいとは思いません( ̄~ ̄;)。あれはもう、トラウマです(xLx)ヾ。

¥2,000
Amazon.co.jp
ホモジェニック/ビョーク

¥1,595
Amazon.co.jp
ヴェスパタイン/ビョーク

¥1,780
Amazon.co.jp
メダラ (SACD)/ビョーク

¥2,849
Amazon.co.jp
ダンサー・イン・ザ・ダーク

¥4,190
Amazon.co.jp
戦慄の絆 <デジタルリマスター版>

¥2,953
Amazon.co.jp
フリー・チベット~チベタン・フリーダム・コンサート1996

¥3,557
Amazon.co.jp