SagradaFamilia2 木村拓哉出演のニコンデジタル1眼カメラのCMを見るといつも嫌な思いに駆られる。数十年前、ことテの輩は至る所に跋扈していた。そのことを思い出してしまうのだ。
 喫茶店やバーでわがカメラを自慢げにひけらかす輩は、どうも古今東西不滅なようだ。ああいう人たちはカメラの自慢はしても写真の自慢はしない。カメラは写真を撮るための機械なのだから、その立派なカメラで撮った写真作品をこそ、見せびらかしてほしいものだと常々思うところだが、残念ながらそういう経験はしたことがない。それはそうだ、彼等はカメラを愛しているので、写真を愛しているのではないのだから。
 (このCMで木村拓哉の自分が持っていた良いイメージは少し退行した。もちろんキムタクのせいではない。広告会社がやらせているだけなのだろうけれど。)

 むしろ路上や喫茶店の片隅でさりげなくカメラをチェックし、フィルム交換をしている人たちこそ、いい写真を撮るものだ。


 写真は十数年前の聖家族贖罪教会。自分のこの写真が良いというのではない。むしろ普通の写真である。サグラダ・ファミリアを撮ったら、それがアートになってしまうのだ。ま、カメラ自慢ばかりしている奴等よりはちとはマシなモンを撮っているとは思いマスガネ。

Sagrada Familia1
う~ん。クレーンがちょっと邪魔
Sagrada Famiria3
これがフツーに撮った聖家族教会。見ていたら、何故か日本人女性がここで財布すられたのを思い出してしまった。どこにも居るんですな、ドロボーは。行為後ドロボーは教会に入って『贖罪』したのでせうかね。