習作 ←はまさにコレ。
(『受胎告知』の為の秀作といわれている。{よく見ると右側にいる聖母マリアの膝のあたりに似ている。}[一番下の画像参照] 「粘土の人物像をつくり、それに石膏を浸したボロきれを掛け、それを忍耐強く描いた」という。)
 自分は服の皺がまともに書けない。

 レオナルド・ダ・ヴィンチでさえ忍耐に忍耐を重ねて複雑な衣の襞を描いたというのだから、自分のような凡庸な者は百倍書かねばならんかったのだろうけれど、それができんのです。画家志望でもなかったし。(と言い訳たらたら。)
 「服の皺が書けるようになったら一人前」とは良く云われることだが、これが出来りゃあ苦労はしない。へん!
 
 自分が敬愛する某私設博物館の館長S氏は
「最近、具象を上手く描く人が本当に少なくなった。具象ができないから抽象へ逃げる。具象が描けない人は、まともな抽象も描けないものなんですけどねぇ。」
 と良く語ってくれる。
 「そうですねぇ~」
 と頷きながら、冷や汗を流しているのは自分だけ?

受胎告知