最近仲間内で話題になることがある。
亀山郁夫氏による“新訳”『カラマーゾフの兄弟』のことだ。
カラマーゾフの兄弟 Wikipedia
昨年10月7日。朝日新聞にこんな投稿が載った。
登場人物のイラストとともに「と~っても おもしろいです!!」と書かれたその文章は、自分にとっては衝撃であった。書いたのは高校2年の女の子。
自分も同時期に読んだ記憶があるが、「と~っても おもしろいです!!」どころか拷問のようだった。何せ分厚い文庫本3冊で、登場人物の名前覚えるだけで四苦八苦。立ち居振る舞いからして想像の範疇を越えていたりしていた。とにかく最後まで読むだけ読んでしまおうと思って流し読みして終わってしまった本だ。当然中身を覚えているわけでも、感動したものでもない。とにかく「読んだ」という事実を求めただけといったようなものだ。
自分は同じドストエフスキーの作品「罪と罰」の完読に失敗しており(何たって後年大島弓子さんの『ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコリーニコフ=罪と罰より=』を読んでやっと内容を把握した位なのだから)、「カラマーゾフこそは!」と意地になって読んだに過ぎなかった。当時「俺はドストエフスキーとは相性が悪いのさ。」などと斜に構えてうそぶいたものだった (笑)。…単なる馬鹿である。
で、先日読書好きの喫茶店マスターの所へ行き(あの『コーヒーしるこ』のマスターだ)、情報を得ようとした。ところが、
「ああ、そう、先日も同じ事が話題になったんだよね。だけど誰も読んじゃいないのさ。君も読んでいないんだろ」
「はい、あの苦しかったことを思い出したら、同じ本をまた読もうとはとても思えなくて。あれをまた読む前に読まなきゃならん本がもうゴマンと机上に積まれておりますし」
「ゴマンと……ね。ふふん、まあ いい。とにかく若者達には話題騒然。まだ読んでなかった壮年達には新鮮なオドロキ ってな具合なんだろうな」
「そうみたいですね。で、自分はゴメンなんで、マスター読んでみてくれません?」
するとマスター
「ご冗談。おれだって読みたい本は他にある」
ということで、ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』にトラウマのない方、亀山郁夫訳の魅力を教えてくだせぃ。
って、ムシが良すぎる?やっぱり?
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)/ドストエフスキー

¥760
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カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)/ドストエフスキー

¥820
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カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)/ドストエフスキー

¥880
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カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)/亀山 郁夫

¥1,080
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カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)/ドストエフスキー

¥660
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カラマーゾフの兄弟 Wikipedia
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登場人物のイラストとともに「と~っても おもしろいです!!」と書かれたその文章は、自分にとっては衝撃であった。書いたのは高校2年の女の子。自分も同時期に読んだ記憶があるが、「と~っても おもしろいです!!」どころか拷問のようだった。何せ分厚い文庫本3冊で、登場人物の名前覚えるだけで四苦八苦。立ち居振る舞いからして想像の範疇を越えていたりしていた。とにかく最後まで読むだけ読んでしまおうと思って流し読みして終わってしまった本だ。当然中身を覚えているわけでも、感動したものでもない。とにかく「読んだ」という事実を求めただけといったようなものだ。
自分は同じドストエフスキーの作品「罪と罰」の完読に失敗しており(何たって後年大島弓子さんの『ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコリーニコフ=罪と罰より=』を読んでやっと内容を把握した位なのだから)、「カラマーゾフこそは!」と意地になって読んだに過ぎなかった。当時「俺はドストエフスキーとは相性が悪いのさ。」などと斜に構えてうそぶいたものだった (笑)。…単なる馬鹿である。
で、先日読書好きの喫茶店マスターの所へ行き(あの『コーヒーしるこ』のマスターだ)、情報を得ようとした。ところが、
「ああ、そう、先日も同じ事が話題になったんだよね。だけど誰も読んじゃいないのさ。君も読んでいないんだろ」
「はい、あの苦しかったことを思い出したら、同じ本をまた読もうとはとても思えなくて。あれをまた読む前に読まなきゃならん本がもうゴマンと机上に積まれておりますし」
「ゴマンと……ね。ふふん、まあ いい。とにかく若者達には話題騒然。まだ読んでなかった壮年達には新鮮なオドロキ ってな具合なんだろうな」
「そうみたいですね。で、自分はゴメンなんで、マスター読んでみてくれません?」
するとマスター
「ご冗談。おれだって読みたい本は他にある」
ということで、ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』にトラウマのない方、亀山郁夫訳の魅力を教えてくだせぃ。
って、ムシが良すぎる?やっぱり?
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