
まあ、それはともかく。
このあまりにも有名なアルバムであるが、このイラストがどうして採用されたのか、誰が書いたのか、全く知られていない。自分もそれなりに調べて見たが、わからずじまいだった。

とにかく。気分のよくなる絵ではない、しかし、このイラスト、シングル盤などにも使用され続けている。もちろん今のCDでもである。もしこのイラストに意味があるのなら、知ってみたい、とこのアルバムを手にする度に思ってしまう。
もう1枚はジャズの逸品。アート・ファーマーの名作『Sing Me Softly of the Blues』邦題は『ブルースをそっと歌って』。1965年の録音だが、全く古さを感じさせないアルバムだ。センスが良いのだ。数あるジャズ名作の中でも、自分の棺桶に入れて欲しい作品である。

さて、こちらのアルバムにはちゃんとクレジットがある。“Cover Photo : Pete Sahula”となっている。
カバーにはピートさんの写真が使用されているのだ。ナニ、写真?自分はジョルジュ・スーラのような点描画だと思っていたが、違ったのねぇ。写真も点によって構成されているから、ま、いっか。
このピートさん、オーティス・レディングの「Otis Blue: Otis Redding Sings Soul」とビル・エヴァンスの「Moonbeams」でもお仕事されています。しかしここでは美人をアンニュイに色っぽく撮っておられる。なぜアート・ファーマーだけにこんな気持ちの良くない写真を使用したのか。きれいなオネエサマ写真の方がもっと売れたかもしれないのに………
……… 謎である ………