PULSAR/終着の浜辺The Strands Of The Future
最近PULSAR(パルサー。途中からフランス語読みでピュルサーが正しい!と主張する人も出てきた。)の実質上のラスト・アルバム『Halloween』を聴き直した。

この作品、1977年リリース時には自分の心に余り届かず、レコード棚の隅に眠ったままだったが、CDで入手できたので改めて聴いたものだ。
緻密で繊細な全2曲ではあるが、何だか右の耳から左の耳へスルッと抜けてしまうような感じで、視聴後に確たる印象が残らないのだ。つまりは30年前と変わらない印象しか持ち得なかったということになる。
そこで、1976年発表の前作『The Strands of the Future』も聴くことにした。……ううん、やはりすごい。名作だ。

ついでに1stの『Pollen』

(「そ~いえば、カナダに『POLLEN』という質の高いバンドがいたよなあ。フランス語で歌ってたから、当初はフランスのバンドかと思っていたなぁ。」とか思い出しつつも聴いてしまった。)こちらもいい。『The Strands Of The Future』より音質が良い気がする。CDでも改めて『The Strands...』を聴いたが音質的にはやはり同じ感想だ。多分このアルバムはアレンジに凝りに凝ったため度重なるオーバーダブ作業となり、ダイナミック・レンジが低くなってしまったのだろう。そしてこの2ndのみベーシストが居なかったため、オーバーダブの回数がより増えてしまったということで、さらに音質が劣化したのだ。と勝手に解釈したのであった。それはともかく、この『The Strands...』松本零士さんのイラスト

が付いているということで、プログレやユーロ・ロック・ファンではない人にも結構売れたようである。(実際これが欲しくてレコードを買った友人を一人知っている。その友人はイラストを除いて、すぐに譲り渡したそうだが。)
そしてしつこいように今一度『Halloween』を聴く。う~ん。とまた唸る。音質は悪くない。少なくとも『The Strands...』よりはいいと思う。しかし、前作まで感じられ、そこが大きな魅力でもあった音のダイナミズムが稀薄なのだ。何となくこぢんまりと纏まった感じなのだ。リーダー格のキーボード奏者Jacques ROMANの意見が強すぎ、ベースとドラムによるリズムセクションの存在が薄くなり、前作までに感じられたスケール感・静と動の対比が弱くなったのでは思う。この「『Halloween』。決して失敗作ではないのだが、この後急速にシーンから消えていってしまった……。(2000年頃再結成しアルバムも出していますが、どんなもんなのでしょうか、みなさま。)
今このブログを書きながらまたまた『The Strands Of The Future』をアナログで聴いている。B2に「Windows」という曲があり、同時期、同じフランスで活躍しほぼ同時に消滅していったTai Phong タイ・フォンにも『Windows』と同タイトルのアルバムがあったな。とこれまた意味があるような無いようなことを考えている。
最近PULSAR(パルサー。途中からフランス語読みでピュルサーが正しい!と主張する人も出てきた。)の実質上のラスト・アルバム『Halloween』を聴き直した。

この作品、1977年リリース時には自分の心に余り届かず、レコード棚の隅に眠ったままだったが、CDで入手できたので改めて聴いたものだ。
緻密で繊細な全2曲ではあるが、何だか右の耳から左の耳へスルッと抜けてしまうような感じで、視聴後に確たる印象が残らないのだ。つまりは30年前と変わらない印象しか持ち得なかったということになる。
そこで、1976年発表の前作『The Strands of the Future』も聴くことにした。……ううん、やはりすごい。名作だ。

ついでに1stの『Pollen』

(「そ~いえば、カナダに『POLLEN』という質の高いバンドがいたよなあ。フランス語で歌ってたから、当初はフランスのバンドかと思っていたなぁ。」とか思い出しつつも聴いてしまった。)こちらもいい。『The Strands Of The Future』より音質が良い気がする。CDでも改めて『The Strands...』を聴いたが音質的にはやはり同じ感想だ。多分このアルバムはアレンジに凝りに凝ったため度重なるオーバーダブ作業となり、ダイナミック・レンジが低くなってしまったのだろう。そしてこの2ndのみベーシストが居なかったため、オーバーダブの回数がより増えてしまったということで、さらに音質が劣化したのだ。と勝手に解釈したのであった。それはともかく、この『The Strands...』松本零士さんのイラスト

が付いているということで、プログレやユーロ・ロック・ファンではない人にも結構売れたようである。(実際これが欲しくてレコードを買った友人を一人知っている。その友人はイラストを除いて、すぐに譲り渡したそうだが。)
そしてしつこいように今一度『Halloween』を聴く。う~ん。とまた唸る。音質は悪くない。少なくとも『The Strands...』よりはいいと思う。しかし、前作まで感じられ、そこが大きな魅力でもあった音のダイナミズムが稀薄なのだ。何となくこぢんまりと纏まった感じなのだ。リーダー格のキーボード奏者Jacques ROMANの意見が強すぎ、ベースとドラムによるリズムセクションの存在が薄くなり、前作までに感じられたスケール感・静と動の対比が弱くなったのでは思う。この「『Halloween』。決して失敗作ではないのだが、この後急速にシーンから消えていってしまった……。(2000年頃再結成しアルバムも出していますが、どんなもんなのでしょうか、みなさま。)
今このブログを書きながらまたまた『The Strands Of The Future』をアナログで聴いている。B2に「Windows」という曲があり、同時期、同じフランスで活躍しほぼ同時に消滅していったTai Phong タイ・フォンにも『Windows』と同タイトルのアルバムがあったな。とこれまた意味があるような無いようなことを考えている。