一時、音源としてカセットテープを持っていれば充分だと思っていた時期があった。
現在のように簡単のCDRやmp3プレイヤーで簡単お手頃高音質で鑑賞できる時代からみると、お笑いぐさである。しかし、オーディオ自体からのノイズがあって当たり前の時代に生きた者にとって、30年前のカセット・テープ・デッキの技術革新(実際はオーディオ全体でのことであったが)はまさに驚異であった。スタンリー・キューブリックの映画「時計じかけのオレンジ」で予言して見せた、ミニ・カセットでベートーベンの第九を超迫力で聴かせるという時代が、すぐそこに来ているような気がした。

しかし今、カセットテープは絶滅危惧品種といってもよい状況になりつつある。愛好家は私を含めてまだまだ多く存在しているようだが、音質とお手軽さではmp3プレイヤーに主役の座を譲り渡してしまった。そして、次の席に控えているのはMiniDiscだろう。人は、新しく便利なものを創造し続け、古い物は棄て・忘れ去り続ける。
現在のように簡単のCDRやmp3プレイヤーで簡単お手頃高音質で鑑賞できる時代からみると、お笑いぐさである。しかし、オーディオ自体からのノイズがあって当たり前の時代に生きた者にとって、30年前のカセット・テープ・デッキの技術革新(実際はオーディオ全体でのことであったが)はまさに驚異であった。スタンリー・キューブリックの映画「時計じかけのオレンジ」で予言して見せた、ミニ・カセットでベートーベンの第九を超迫力で聴かせるという時代が、すぐそこに来ているような気がした。

しかし今、カセットテープは絶滅危惧品種といってもよい状況になりつつある。愛好家は私を含めてまだまだ多く存在しているようだが、音質とお手軽さではmp3プレイヤーに主役の座を譲り渡してしまった。そして、次の席に控えているのはMiniDiscだろう。人は、新しく便利なものを創造し続け、古い物は棄て・忘れ去り続ける。