昨日TBS系「情熱大陸 唐十郎」を見た。
 '70年代後半に知り、その存在に圧倒・魅了されてから30年近くになる。当時古書店で入手した『腰巻お仙』の初版本は私の宝物だ。
 その後'83年には『佐川君からの手紙』で芥川賞を受賞しているし、テレビやラジオへの出演も多く、昨年は近畿大学文藝学部教授も務めた。きっと今は収入も安定して、劇団員も少しはよい生活を送っているのかと思っていたが、どうもそうではないようだ。昔書籍で読み耽り、過激で甘美な'60年代に思いを馳せた状況劇場(紅テント=今は「劇団唐組」)の伝説は今もそのままの状態で生き続けていることに驚愕した。
 最も唸ったのは食事後そのまま酒宴に突入した時の唐の姿。戯曲の一部を演じる劇団員の前で涙し隣人の手を囓る唐十郎。そこには禍々しくも神々しい一人の純粋な演劇少年の姿があった。
唐十郎


唐十郎。日本で最も美しいオヤジである。
これからも拝金主義に陥っている人たちの胸の中に風穴を開け続けて欲しい。
『唐ファン』というファン・サイトがあります。

それにしても最近のアメブロ。書き込み重すぎませんか?表示も遅いし、なんとかして!