雪の風景

 今自分の住む地域は断続的に雪が降り続いていて、今日5時の積雪量は108cm。2月2日が76cmだったので、この3日間で32cm積もったことになります。当然連日連夜の除雪作業で疲労困憊しています。昨年もひどい雪だったので2年連続の“豪雪”となってしまった訳ですが、今年は東北地方がよりひどい雪となっているようです。写真の記事は1月前の新潟の記事ですが、この時点で死者53人と大変なことになっています。しかしそこに掲載されている写真は、まるで夢の中で見る風景のように幻想的な世界となっています。このような雪の造形美と光のコントラスト及び色彩の妙は、“さっぽろ雪まつり”でも味わえないものです。
 もちろん住民のご苦労は、自分も雪の多い地方に住んでいる者として共感できるのですが、それでもやはりこの風景は『生活感』から脱却して見ると、美しい。と思ってしまうのです。
 最近台湾や香港からの観光客が増えていて、普段は、雪に馴染みのない彼等が白い風景を見て触ってキャッキャと喜んでいる姿をクールに横目で睨みながら苦しい除雪作業をしている自分ですが、この写真を見る時は南国からの観光客と同じように魅力的なものとして捉えてしまいます。(豪雪地帯のみなさん、ごめんなさい。あ、自分もか。)

 これは今年1月9日朝日新聞の記事です。以下はタイトルと写真のキャプションです。

大雪の死者、53人に

数日ぶりに雪がやんだ新潟県津南町では住民たちが雪の始末に追われた。日が暮れて、水銀灯に照らされた歩道や民家の玄関先では、重機やスコップの音が響いていた=6日午後5時35分、安冨良弘撮影。