借金で首が回らなくなる、ということはままあるけれど、本当に首が回らなくなるというのは初めて経験しました。しかも、寝れば寝るほど悪くなるのですから、これはかなりつらい。しかも3週間続いた(今も全快とはいえないのですが…)のだから、睡眠不足もあって、もう参りました。
 やっと身体的余裕ができたので復帰です。

 最近韓国ホラーを見る機会が増えています。始まりはあの『ボイス』だったのです。子役はすごいと思いましたが、内容はイマイチでした。しかし、『箪笥』にはしっかりやられました。この作品はホラーというよりサイコ・ミステリーで、内容が謎だらけで終わってしまうのですが、そこがまたいいのです。スミとスヨンの姉妹役の演技力にも魅せられました。韓国若手俳優の実力の高さを見せつけられた感じがします。さすがスティーブン・スピルバーグが史上最高額でリメイク権を獲得しただけのことはあります。韓国では良く知られている古典怪奇談「薔花紅蓮伝」をモチーフにしているらしいのですが、自分はもちろん知りませんでした。が、十分楽しめました。多分この古典を知っていると、あの謎だらけの内容をより深く把握できるのかも知れませんね。
箪笥



 あと面白かったのは、『少女たちの遺言 -MEMENTO MORI-』 。思春期独特の揺れ動く感情の機微をつぶさにとらえてリアルな物語へと転化させているのはさすがです。
 最後には学園大パニック状態になってゆくのですが、違和感なく楽しめました。

 一方ダメダメホラーも。これは期待が高すぎたからでもあるのですが、まずは『輪廻 リ・インカーネーション』。複雑なストーリーと思いきや、いきなり都合よく前世や犯罪現場が見えるようになったりして、醒めること限りなし。犯人役の男優は存在感抜群だったのですが。

 あと『友引忌』。これは部分部分の撮り方はこわいものがありましたが、2時間の映画にするには無理があったみたいですね。ストーリーが単純過ぎて破綻してました。

 ということで、今のところ2勝3敗の韓国ホラー。またご報告します。