
これは知人のアーティスト=民野宏之さんの作品です。この案内をいただいていたのに失念していて結局展覧会へいかずじまいとなってしまいました。そのお詫びもかねてのご紹介です。
民野さんは20年以上前から小さなバーを営みながら、前衛的なフィルムやヴィデオ・アートを制作していた人ですが、徐々に変遷していって、今では主にこの作品のような穏やかな静物画 -Still Life -を主に描く人になっていました。沢山本の表紙も書かれているので、ご存じの方も多いと思います。
十年ほど前偶然ある場所で再会したのですが、その時はもうバーをやめ、絵画一本でやっているようでした。この時飲みに行くかどうか尋ねましたら、もうほとんど外へは出ない、とのことでした。
「だってわざわざ空気の悪い所へ行って高い酒飲まなくたっていいじゃない。自分のトコで綺麗な空気の中で自分の好きなうまいお酒をお手頃価格で買って、誰に気兼ねするわけでもなく自由に飲み食いできるんだから。」とまで言われてびっくり。だってご自身が営まれていたバーは地下の狭暗い所で空気も悪い場所だったからです。(ただお酒はかなり安く出されてましたが)
しかし言い分もっともと感じてもしました。私はもう15年以上前に煙草をやめていますが、空気の悪い所へ行くのには非常に敏感になっているのです。例えば居酒屋で飲んで帰って、上着をハンガーに掛けると、煙草のすごい嫌な臭いがするのです。これは本当に吐き気がするほど嫌な臭いです。もちろん煙草の煙がもうもうと漂う場所に居るその時も大変不快ですが、この洋服に染み付いた臭いは最悪です。
煙草といえば、最近デパート入り口付近にある休憩所兼喫煙所で友人と暫く話していたのですが、この時煙草を吸いにくる人達の内9割位が女性だったことに驚きました。北海道は女性の喫煙率がひときわ高いと聞いては居ましたがここまでとは思いませんでした。特に若いOL風の人が多く、6割位を占めていたのではないでしょうか。職場では吸いにくいとか、上司・同僚がうるさいとか、彼氏の前では吸いにくいとかいろいろありそうですが、煙草の臭いも洋服に付けて帰社しないほうがいいですよ。と心の中で伝えていました。
以前、煙草を喫わないイケメンが「煙草を吸う元彼女とキスしたとき、灰皿の底を舐めさせられているような嫌な気がした」と言っていたこともここに添えておきます。
話を戻しますが、ポストカードよりやや大きい位の民野さんの作品を再会直後くらいに購入し、今は寝室に飾っています。機会がありましたらまたここで紹介することにしましょう。