やがて 意識がさめて、

目が さめて、

しらず、酔いも さめている。


頭のうえの 奥のほうで

( また、ゆうべも のんだんだな・・ )

こごとのように、つねってる。


窓のそと

しっこくの 夜に

うつつの 光が 染みだしている。


くりかえすんだな・・

とぎれることない、磯の呼吸のように


昼間の ワライは、よるの 嘲笑

上手く、やれたか・・

不味く、舌打ち・・

陰の会話が聞こえくる。


片目で 確認、窓の闇

チッソクしそうな 明けぬ 夜に 

明けた 朝をなぞってみる。


それにしてもの 昼間の熱線。

オープンな ゴーモン トースターだな。

赤く 白く 焦げる 手前で 沈んでいく。


その約束は、まちがいない。

その約束に、裏切られたことはない。

キュウカンビ の 宣言は、

何度、いいわけしたことか・・


その約束で、みな生きている。

その約束で、今も 呼吸イキテいる。

遠く、まだ見ぬ浜の

寄せては返す、繰り返す白波のように。


テカセ アシカセ、隣を見ながら

ジリジリ、 ギリギリ

はてなく、それらを 汗に替え、

その約束を 疑いもせず

その約束だけを 西の空にかざし、


今日も 始まり、

今日も 終えていく。


ああ! 茜に焦げた 高き 入道よ!

ありがとう!!


たぶん今宵も、おいらの約束

守れないだろ。


冷えた コップの 入道よ。