いつの時代も、いつだって、
新車と新築は、夢の宝箱だし、
明け方の、白けていく夢の名残りのようなもの。
夢に限りがないけれど、
こちらの限りは、今朝から未来に続いてく。
はなから、新車興味なく、三年、四年で話題も消えて、忘れ去られる残り香に、
親しみ、愛しみ、慈しみ、
ようやく、身近に照れなく思えて、
末永の想い、心地よし。
そんなカンケーもワルくない。
新しいことの心地ワルさ、スニーカーに
ジーンズに、 はじめてのデート・・
なんてね。
( ねぇ、アタシのこと好き? )
( ・・ あぁ )
( どんくらい 好き? )
( どんくらいって ・ ・、 たくさん好き )
( どういうとこ、 好き? )
(・・ どういう とこって、・・ ぜんぶ かな・・ )
なんだかね、
なかなかね、なかなか、
ぜんぶは、好きでは、いられないよ。
頭の先から、足の小指まで、
隅から 隅まで、年がら年中、
好きでは、いられないよ・・
夢のマイホーム、
確かに、夢から始まったとしても、
隅から隅まで、夢はみられないよ。
マイホームの夢は、
たぶん、
夢と、マイホームを切り離すことから、
始まるんだね。
名前、呼ぶどころか、
名前、ノートに書くことさえ、出来なかった、
14歳の 頃の マドンナ。
憧れ過ぎて、
好きすぎて、
苦しくなって、
想うことさえ、やめようと・・
( 憧れてる人と、ちゃぶ台で
欠けた湯呑みでお茶など、呑めないな・・)
そんな、思って やめようと。
憧れや、夢をやめることが、
手に入れること。
共に、暮らすお家をつくること。
次こそ、隅々の家でなく、
夢でなく、憧れでもない、
ワタシの 茶の間 考えてみようか。