主に、僕の好きな、素材は [ 木材 ] なんだな。

二十歳過ぎから、木造注文住宅工務店に務めてた僕は、木材の製材チップと鉋クズの山の作業場が仕事場だった。

無垢の桧の匂い、松ヤニの匂い、米松の匂い、 すべてのフレッシュな木材は、生きている。

木材は、大工の手入れされた、のこ、かんな、ノミによって、削り出され、美しい木目と、しっとりとした靭性を持った建築材料に命を吹き込まれる。

日本建築の最高の材料とされるのが、桧だ。

本来、桧は、神様の木。

庶民の住宅とかには、使われないのが、本来。

法隆寺の桧は、1300年経ても、その強度を保ってる。

桧は、他の木材と違って、屋外にも使用するけど、塗装はしない。

風雨にさらされるのに、塗装をしない理由を、当時の棟梁が教えてくれたのは、

桧は、桧特有のオイルを持っていて、

一流の大工が、一流の鉋(かんな)で、

向こうが透けて見える、ミクロンの鉋かすを作るようなけずりを行うと、

どんな塗料よりも、撥水、防虫、保湿、割れ止め、効果があるんだと。


鉄筋コンクリートの強度寿命はせいぜい、50年なのに比べて、自然の産物、木材はやはり神ノ木ということになる。

その秘密は、エッセンシャルオイル。

ヒノキ精油 が枯れずに残ってるからだな。


僕は、桧が年月を経て、白から飴色に変わった、経年の色味と手触りが好きなんだけど、

ここ最近は、神社などで、外部の柱や、手摺や、床板などに使われた経年の桧が、

いとおしい。


木目が浮かび上がって、ところどころ、ひび割れた桧。

そして、その色は銀ねずみに変わってる。

それに手をやると、天気のいい日などは、

人肌にあたたかい。

この ぬくもりは、塗装されたものでは、味わえない。


和船も桧で出来ている。

多分、桧以外では、作れないと思う。

もちろん、和船も無塗装。

色はもちろん、防水処理などない。

何故、浸水しないの?

何故、木が腐らないの?


桧風呂も同じ、釘やボルトも使わず、

コーキングも、ボンドだって使わない、

なのに、水は漏れない。

先人たちの知恵と技術と 桧があるのみなのだ。


桧以外にも、建材や、家具、道具などにつかわれてる、木材の種類は、在来種だけでも、15種類以上あると思います。

適材適所、

特性、木目、手触り、匂い ・・

木は、僕らに寄り添い、生活に美と、やすらぎと、やさしさを与えてくれる、

人類の佳き友だと思います。


その、種類を覚えて、違いを学ぶことは、

現代の AI津波で溺れない、

心の豊かさを与えてくれる気がするのです。


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いったい、どこの じよきよーずせんせ

なら!


このキャラクター、今回限りとさせていたあきます!


木を愛す

アイスよりも

さじ 愛し