ところで、テレビの話なんだけど・・


たぶん、世界中でこの話題をやってるの、

このおやじだけ。


世の中には、しつこいおやじ、かわいい!

なんて、へんたいさんもいることにして、

話を続けよう。


テレビとは、


テレ ヴィジョンのことなんですな。

tele vision なんて すんごい最先端機器みたいですな。


tele とは、( 遠くの )って意味だとか。

つまり、遠くのビジョン のこと。

日本で最初のテレビの実験は、「 イ 」という文字を映したとか。

今のテレビ放送のイメージとは、かなり違う。

どちらかというと、超能力の透視とか、

念写 ( 昔よく、木曜スペシャルとかで、やってな ) みたいな感じだな。


テレ フォンが、遠くの音や声を送る装置としたら、テレビジョンは、遠隔映像装置!

そんな感じかな。


夢 がいっぱいつまってるよな。


遠い 世界を見せてくれる 箱。

しかも、動く!


力道山の勇姿や、巨人の金田の活躍や、

幼い歌姫、美空ひばりの 歌声や、

それは、それは、

感動とかのレベルを遥かに超えてると思う。


遠い 世界は、雑誌で見るか、人の話で空想する世界だったのだ。

リアルが リアルに見えるのだ!


ところが、いつのまにやら

どこかで、なにかが 反転してる。


10年前の、紅白歌合戦で初出場した、

泉谷しげる。


かなり、問題を起こしたステージだった。

「 春夏秋冬 」をギター1本で歌いだすと、

客や審査員に向かって、

「 てめーら!手拍子すんじゃねえ!!

お前らのために歌ってんじゃねえ!」


歌の後半では、


「 テレビの前で一人、紅白見てるお前ら、

今日を自分の今日にしろ!


今日ですべてがかわる♪

今日で すべてがはじまるさあ♪


・・    自分に向かって 歌え!」


と、一人帰郷も出来ずに、

自分の部屋で見てる若者に向けて、

熱いメッセージを送ったのだ。


                                    ・


テレビは、今でも、決して双方向ではない。


そこに、カメラがあり、インタビュアーがいるのだ。


作り手により、作られている。


僕らは、それを忘れ、

勘違い出来てるとき、

テレビの素晴らしさを改めて、知るのだ。


やっぱり 見てるだけなのだ。

たとえ、涙あふれてても。