なにが ありがたいって!


他愛ない、

でも、決して知る由もない、

私以外の、疑う余地もない、

自分のリアルより、何よりリアルな、

とるに足りない、

ささやかな、

ひそやかな、

言葉や、詩でもない、

記憶の欠片、

記憶と記憶の 夢とまどろみの

まぎれもない、    リアル。


それは、名前も知らない、

カーテンの色も知らない、

居るとも 分からぬ、しじまの彼方の、

確かな、息吹き 、そのまどろみ。


瀑布のような、蝉時雨。

あたしだけかしら?

確かめることなんて必要ない。


遠い記憶も、目の前のおかしみも、

今朝のリアルな夢世界も、

そして、  名前も知らない誰かだって、


なんだ やっぱり 一緒なんだ。


意味のないこと、名前がないこと。

あわてなくても、忘れなければ、

気づいたことを 忘れなければ!

ゆっくり、呼び名を考えよう。


アカシックレコード。


あなたの 記憶は、わたしの記憶。

わたしの記憶は、宇宙の記憶。

千 八百万のヒトの 記憶、

天の川銀河の 水 一滴。


                                  ○


ありがとう。

素晴らしい。


それを、知りたかった。

それを、伝えたかった。