私は父に関する記憶があまりない。
だからと言って、父が早くに亡くなったとか、あまり家庭を省みなかったとかそんなことではない。誤解を招く書き方をしたのが悪かったのかもしれない。正しく書くならこうだ。
父は真面目で厳しすぎず理想の父親を絵にかいたような人であった。だけど、私には父の記憶が残っていない。
・・・うーむ。今度は私が悪くなってしまった。難しいものだ。だが、事実なのだから仕方がない。働きに出る父と家にいる私では接する時間が少なくなるのは必然だし、父が家にいるときは私が遊びに出掛けていた。年を重ねれば重ねるほど、接する時間は少なくなり。今では会わないのが当たり前だ。
そんな私が覚えている数少ない父との記憶。
とある冬の日。幼い私は父につれられてコンビニにいた。恐らく私がねだったのだろう。父は私に肉まんを買ってくれた。渡された肉まんは大きくそして、熱かった。私は思わず落としてしまい泣いてしまった。そのあとのことは朧気だが、なんとなくこの記憶だけたまに思い出す。そんな時、私はコンビニで肉まんを買う。
あの時とは違って、今では私の手の中に肉まんはおさまってしまう。熱くて落とすこともなくなった。それでも、温度だけは変わらない。なんとなく懐かしい温もりを私はしばし楽しんだ。
次の日。
原材料高騰の影響で様々な品が縮小化されているニュースを見た。
肉まんは5年前から小さくなっていたらしい。
だからと言って、父が早くに亡くなったとか、あまり家庭を省みなかったとかそんなことではない。誤解を招く書き方をしたのが悪かったのかもしれない。正しく書くならこうだ。
父は真面目で厳しすぎず理想の父親を絵にかいたような人であった。だけど、私には父の記憶が残っていない。
・・・うーむ。今度は私が悪くなってしまった。難しいものだ。だが、事実なのだから仕方がない。働きに出る父と家にいる私では接する時間が少なくなるのは必然だし、父が家にいるときは私が遊びに出掛けていた。年を重ねれば重ねるほど、接する時間は少なくなり。今では会わないのが当たり前だ。
そんな私が覚えている数少ない父との記憶。
とある冬の日。幼い私は父につれられてコンビニにいた。恐らく私がねだったのだろう。父は私に肉まんを買ってくれた。渡された肉まんは大きくそして、熱かった。私は思わず落としてしまい泣いてしまった。そのあとのことは朧気だが、なんとなくこの記憶だけたまに思い出す。そんな時、私はコンビニで肉まんを買う。
あの時とは違って、今では私の手の中に肉まんはおさまってしまう。熱くて落とすこともなくなった。それでも、温度だけは変わらない。なんとなく懐かしい温もりを私はしばし楽しんだ。
次の日。
原材料高騰の影響で様々な品が縮小化されているニュースを見た。
肉まんは5年前から小さくなっていたらしい。

