商品名イポザンで販売されている酢酸オサテロンは、ヨーロッパの獣医学で犬の前立腺肥大症の治療に使用されている薬剤です。
イポザンは短期間投与(7日間)で肥大した前立腺を縮小させることにより、直腸や尿道の圧迫を解き、排尿障害や排便障害等の臨床症状を改善します。
オス犬も人間同様に前立腺肥大症に悩まされることもあります。
これは去勢をしていない高齢犬(通常8~10歳以上)によく起こる病気です。
外科的に精巣摘出術(去勢手術)をすることで治療を行いますが、犬の健康状態や飼い主の意向などによって手術を行なわない場合には、男性ホルモンの分泌を抑制する薬剤の投与を行うこともあります。
前立腺肥大になったら去勢手術をするのがベストですが、すぐにできない場合は治療剤などで様子を見て、最終的には元気なうちに去勢をしておくとよいでしょう。
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