・・・というわけで、動物自然療法協会顧問の

アーユルヴェーダの加藤先生に聞いてみました。


加藤先生は、長年、ニールズヤードなどで解剖学も教える鍼灸師さんでもあるので

まず、西洋的に下痢というのがどういうものか、を教えて下さいました。

(ありがたいっ!!)


そもそも下痢とは・・・(西洋医学的に)

下痢は、


●食中毒など消化管内に入った毒物、毒素をいち早く排除しようとしておこるもの。●消化管の機能が低下して、食べたものが腸内で腐敗し、腐敗菌が出す毒素によっておこるもの。

何らかの理由で、副交感神経の過剰緊張状態が起こってなるもの。


●急激な胃腸機能の低下によるもの。


などでおこります。

とのこと。

ふむふむ。

じゃあ、消化力に対して食べなさすぎで下痢にはならないってことか?と思っていたら

今度はアーユルヴェーダ的解釈を教えていただきました。



アーユルヴェーダでピッタ体質の人が、下痢、軟便ぎみと言われるのは、

ピッタの温性、鋭性、流動性が関係していて、これらの属性が消化管内で増大すると、下痢がおこります。ちなみに、ピッタの温性とは反対のヴァータの冷性は便秘の原因です。



ここで、アイスクリームをたくさん食べたときにも下痢することがあるので、温性、冷性は下痢や便秘と関係ないという人がいるかもしれません。



しかしながら、冷性(摂り方にもよりますが)を過剰に摂取すると、

身体が正常に反応すれば守備体制に入り、体熱を増産するので、結果的にピッタが刺激されて下痢となるか、あるいは激しい痛みを伴っていた場合には、ヴァータの冷性と移動性が過剰となり、下痢になると説明できます。



なるほどなるほど。

で、結局「消化力に対して食べなさすぎで下痢は起こるの?先生ー?」



論理的には少食でピッタが増大して鋭性が増し、下痢になる可能性があります。ましてや環境に温性が増大している季節だったら…


でもその場合には、ちゃんとご飯を与えたりすれば改善するはずですし、下痢といっても周りが気にするほど、当該者は苦になっていないはずです


つまり?・・・続く