映画「永い言い訳」と映画「青い炎」について少し |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

映画を観たら

その後で

(他のヒトはどう感じたのかな?)

ということにも興味が湧くので

レビューを読んだりしています。

 

だいたい、いつも思うのが

(あれ? そうなの?)

という気持ち。

どうやらワタシは少数派の意見みたいです。

 

なのであんまり映画を観る時の

参考にはならないかもしれません、ガッカリショボーン

 

でもそういう少数派意見として

勝手な感想を続けていきます。

 

家ごもりの間に観た映画を振り返って

あんまり印象の残になかった

ワタシ的にはおもしろいとは思えなかった

そんな二本をご紹介(←ひどいポーン

 

映画「永い言い訳」と映画「青い炎」です。

「永い言い訳」は2016年の作品。

原作、監督は西川美和。

主演は本木雅弘。

 

冒頭のシーンで、

妻が事故る前の夫婦のやりとりが出てきます。

これを観るだけでウンザリするんです。

(あぁ、いそうだよねぇ。

こういう男の人って。。。ウンザリ)

みたいな感じ。

そう思わせるのは本木雅弘の演技力の凄さであって

そこは賞賛すべきところです。

そんな夫が妻を亡くした後、思うところがあって

自分を変えていこうとするお話。

いいお話。。。のはず。

ストーリーもしっかりしていて、

役者の演技もよくて、

別にケチをつけるところはないです。

 

ただ、ワタシの心には残らなかった、それだけ。

何だろう?このたった数パーセントくらいの胡散臭さは。

まるで是枝和宏監督の映画を観ているようではないか?

と思ったら、

この西川美和という監督は

是枝監督に見出された人だったそうです。

そうだったのか〜〜と、変な感慨が滝汗

 

まぁ、あの冒頭のシーンで

モックンがいかにイヤな夫であったのか?

というところを観るだけでもいいかもしれません。

殴るとか怒鳴るとかじゃないのよ、

ただ、イヤな奴なのよチーン

そこを観て欲しいわぁ。

 

「青い炎」は2003年の作品。

原作は貴志祐介。

監督は蜷川幸雄。

主演は二宮和也。

あの「黒い家」の貴志祐介が原作!

そして蜷川幸雄が監督!

ニノはクリント・イーストウッドにも絶賛されるほどの演技力があるのだから

少年時代からその片鱗があってもおかしくないよね。

すごい作品であっていいはずじゃん!!

 

でも、心に残らない。

何でだろう??

 

 

妻夫木聡が「悪人」でみせたような、

永山瑛太が「光」でみせたような、

もっと古くは

ジェームズ・ディーンが「エデンの東」でみせたような、

リバー・フェニックスが「スタンド・バイ・ミー」でみせたような、

こう、観ているだけでこっちの胸が疼いてくるような

少年特有の

彼の存在そのものが辛くて切なくなるような

そういうモノがなかったからだろうなぁ。

 

自分の部屋という逃げ込める場所があることも

イマイチ父親の悪逆非道ぶりが伝わりにくいことも

少年が<うまいことやる>タイプだというキャラクターも

何となく薄っぺらさを感じさせてしまうのだろうなぁ。

 

貴志祐介の原作なのに<圧倒的な>がない。

実はワタシ、蜷川さんの芝居を一本も観たことがない。

本当にすみません!

なので著名な方なんですけど

彼の作品がどのようなものなのか、わからないです。

が、この映画はウスカッタ。

すみませんが、ウスカッタ。

 

という、まったく個人的には

印象に残らなかっった

二本の映画のご紹介でしたゴメンナサイアセアセ

 

あ、どちらの映画も

レビューはとても評価が高かったです。

だからいい映画なんだよ、きっと上差し